もっこす亭の生きざま日誌

 「自然と人・人と人」の“いいかげん・いいあんばい”な生き方を求めています。

今日は息子の成人式

2009-01-11 21:23:14 | Weblog
 今日は、ダウン症の息子の成人式。
 母親に、いつもより少しいいズボンをはかせてもらって、昨日とは違うニコニコ顔。
 「どうしたの? 成人式に行きたいの?」と訊くと、こっくりの「うん。」
 「へ~!ほんと? じゃー いくか。」
 ということで、親子3人で白石市の成人式に行ってきました。
  
 会場に着くと、先ず目に入ってきたのは、はではでの着物姿のお嬢さんがた。
 しばらく目を円くしていましたら、“キンキラ、ピンキラのしゃーらしゃらで、くわえタバコののお坊ちゃまたち。
 案内状には、“華美にならないように”とあったのですが、いやはや血圧が上がりそうでした。
 
 こんなところは早く逃げ出したかったものですから、早く記念写真を撮ろうとしたらシャッターが切れないではありませんか。
 きのうはちゃんと撮れたのに、電池切れか?でもE表示がでている。間に合わない。
 女房には「いつも肝心な時にっ!」とたたかれたが、何も意識してそうなったわけではなし。
 しょうがない一人行動だ。でも、寒いので会場の二階で様子を見ることにしました。

 祝辞がたくさん続くかと思ったら市長だけ。それも実に簡単に。
 もちろん、その間にも大声でしゃべっている者たちあり。立ち歩く着物姿あり。
 式典は、15分ほどで終わりました。

 息子と母親は、つまらなくなって早く出てくるかと思っていましたが、そうでもないらしいので
 セレモニーの「幻創」による和太鼓演奏を聞くことにした。

 男性と女性の二人で奏でる和太鼓の響きはすごい迫力で、あの落ち着きのない若者たちを惹きつけたようだ。
 休みなしの1時間におよぶ演奏は、しまりのなかった式を引き締めたようです。
 そして、この新成人たちに、何か大事なものを残したようでもありました。
 
 この和太鼓の響きが、漠然とした式に、目的の灯を点したように感じました。
 その灯は、数年後、数十年後に光りだすものかもしれません。
 
 息子は、にこにこ顔で会場から出てきました。
  
 今夜は中秋の名月のようにすばらしい満月に照らされています。