冷え込んだ。
車のフロントガラスに氷のバリア。犬の水も凍った。
見渡せるところに雲のかけらもなかった。
女房は、宮城県母親大会連絡会主催の「12・8 平和を守る女性・母親たちのピースウォーク」に参加するといって電車で出かけた。うきうきと勇んで・・・
今日は12月8日。
旧日本軍は67年前の今日、イギリス領マレー半島のコタバルと真珠湾に奇襲攻撃をかけ、アジア太平洋戦争を始めた日。
この戦争で、アジアでは2千万人、日本で310万人もの命が奪われた。
「絶対、わすれてはならない!」と思い、デモ行進と赤紙配りに参加しようと愛車軽トラ号で出かけた。会場は仙台の勾当台公園。
少し余裕を持って出発。これがまずかった。途中、阿武隈山地の遠望を眺め、九二一っつあんの陶芸工房と仙台の古本屋に寄り道。
更に、軽トラ号の駐車場は“西友ザ・モール”。3F駐車場に入ったらは満杯。ちらっと眺めると真っ白な蔵王連峰の頭。
では、いつも止める屋上へ。と、出口を出て上へ少し進むと上階より下りてくる車あり!
なんだ!おれは逆走しているのか?と慌ててセンターのポールのすき間から隣の車線へ入る。
頭の上で、異常を知らせるブザーのようなものが鳴っていた。
手を上げて頭を下げて、ゴメンナサイをして下る。迷惑をかけてしまった。
だが、ここに駐車して地下鉄で行く予定なので、駐車場に戻りたいが途中からは戻れない。
もう一度、大きな道路から入り直すしかないのだった。
再度、屋上を目指したが、屋上は閉鎖。仕方なく5階駐車場に入れて大急ぎで地下鉄へ向かった。
出発の余裕が仇となって?40分近く遅れて会場へ。
いつもの集会のパターンは、挨拶や決意表明などのセレモニーに3・40分はかかるのだが、もう集団の影はなかった。
デモのルートは決まっているので追いかけたが、間に合わなかった。
こんなことは初めてだった。
やはりボケたのだろう。しまった しまった。だから、小生の通称は“しまった”と呼ぶのだ。
久しぶりの仙台。手ぶらで帰ると女房に馬鹿にされるから、ぶらぶら歩きをした。

東北一の繁華街“一番町”。月曜日なので、人通りはまばら。
地下道に入ると、中央のロータリーのベンチには、こっちもあっちも

ホームレスの人の荷物が山に積まれていた。
主の姿はなかったが、冷たい風から身を守るにはいい場所なのだろうが、震えながら過ごしておられるのだろう。思いやるとせつない。
我が身に置き換えながら仙台駅へ。
仙台駅名物の○○デッキ。LOFTへ続くデッキの中ほどに色紙を広げて販売している若者が。
足を止めて見ると、一つの漢字とその字を使った含蓄のある言葉が書いてある。
自己紹介を読んでいると、横に一人の男性が。何か小さな声で話しかけていた。
彼は箱のふたを開けて何かを言った。売上金でも見せたのか。何も入っていなかったようだ。
おかしい雰囲気で片付け始めた。立ち退きを迫られていたのだ。
しばらくすると、もう一人直ぐわきにやってきて指示をした。見ると警察官だ。

彼は、黙って残りの色紙を片付けだした。

“きりん”さんというらしい。話もできず去る。
権力は、、もっともな=もっともらしき決まりに従って取り締まる。そこには、庶民に対する遊び=余裕はない。冷たいNOだ。
若者の表現をしたい欲求と、それを実現するための生活の糧を得ようとする活動が認められない。
通行人の邪魔にはならない。きたなくもない。
社会が貧しくなり、ゆとりがなくなって、少しの“ずれ”も受け止められなくなったのだ。
これが、先ほどのホームレスの人たちにも及ばなければいいのだが・・・
夜の風は、寒いぞ!冷たいのだぞ!
車のフロントガラスに氷のバリア。犬の水も凍った。
見渡せるところに雲のかけらもなかった。
女房は、宮城県母親大会連絡会主催の「12・8 平和を守る女性・母親たちのピースウォーク」に参加するといって電車で出かけた。うきうきと勇んで・・・
今日は12月8日。
旧日本軍は67年前の今日、イギリス領マレー半島のコタバルと真珠湾に奇襲攻撃をかけ、アジア太平洋戦争を始めた日。
この戦争で、アジアでは2千万人、日本で310万人もの命が奪われた。
「絶対、わすれてはならない!」と思い、デモ行進と赤紙配りに参加しようと愛車軽トラ号で出かけた。会場は仙台の勾当台公園。
少し余裕を持って出発。これがまずかった。途中、阿武隈山地の遠望を眺め、九二一っつあんの陶芸工房と仙台の古本屋に寄り道。
更に、軽トラ号の駐車場は“西友ザ・モール”。3F駐車場に入ったらは満杯。ちらっと眺めると真っ白な蔵王連峰の頭。
では、いつも止める屋上へ。と、出口を出て上へ少し進むと上階より下りてくる車あり!
なんだ!おれは逆走しているのか?と慌ててセンターのポールのすき間から隣の車線へ入る。
頭の上で、異常を知らせるブザーのようなものが鳴っていた。
手を上げて頭を下げて、ゴメンナサイをして下る。迷惑をかけてしまった。
だが、ここに駐車して地下鉄で行く予定なので、駐車場に戻りたいが途中からは戻れない。
もう一度、大きな道路から入り直すしかないのだった。
再度、屋上を目指したが、屋上は閉鎖。仕方なく5階駐車場に入れて大急ぎで地下鉄へ向かった。
出発の余裕が仇となって?40分近く遅れて会場へ。
いつもの集会のパターンは、挨拶や決意表明などのセレモニーに3・40分はかかるのだが、もう集団の影はなかった。
デモのルートは決まっているので追いかけたが、間に合わなかった。
こんなことは初めてだった。
やはりボケたのだろう。しまった しまった。だから、小生の通称は“しまった”と呼ぶのだ。
久しぶりの仙台。手ぶらで帰ると女房に馬鹿にされるから、ぶらぶら歩きをした。

東北一の繁華街“一番町”。月曜日なので、人通りはまばら。
地下道に入ると、中央のロータリーのベンチには、こっちもあっちも

ホームレスの人の荷物が山に積まれていた。
主の姿はなかったが、冷たい風から身を守るにはいい場所なのだろうが、震えながら過ごしておられるのだろう。思いやるとせつない。
我が身に置き換えながら仙台駅へ。
仙台駅名物の○○デッキ。LOFTへ続くデッキの中ほどに色紙を広げて販売している若者が。
足を止めて見ると、一つの漢字とその字を使った含蓄のある言葉が書いてある。
自己紹介を読んでいると、横に一人の男性が。何か小さな声で話しかけていた。
彼は箱のふたを開けて何かを言った。売上金でも見せたのか。何も入っていなかったようだ。
おかしい雰囲気で片付け始めた。立ち退きを迫られていたのだ。
しばらくすると、もう一人直ぐわきにやってきて指示をした。見ると警察官だ。

彼は、黙って残りの色紙を片付けだした。

“きりん”さんというらしい。話もできず去る。
権力は、、もっともな=もっともらしき決まりに従って取り締まる。そこには、庶民に対する遊び=余裕はない。冷たいNOだ。
若者の表現をしたい欲求と、それを実現するための生活の糧を得ようとする活動が認められない。
通行人の邪魔にはならない。きたなくもない。
社会が貧しくなり、ゆとりがなくなって、少しの“ずれ”も受け止められなくなったのだ。
これが、先ほどのホームレスの人たちにも及ばなければいいのだが・・・
夜の風は、寒いぞ!冷たいのだぞ!