花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

藤 5

2008年05月05日 21時29分13秒 | 春夏の花
奈良の春日は昔から藤原氏の根城だっただけに藤の花が偏愛されている。
ゴールデンウィークにはその藤の花が満開になり、素晴らしいが難しい景色がそこいらで展開されている。

最初の写真は春日大社の万葉植物園の八重咲の藤。
八重咲の花のご多分に漏れずワケの分からない造形になっていて、藤の花の常連のはずのクマバチもお手上げ気味。
色の塊としては綺麗。新緑の緑ともよく合う。


ノーマルな藤棚の景色も良い。
普通モードでは普通だったので、色をvelvia調こってり青めにRAW現像してみた。
個人的にはこれくらいが好みの色調。


参道の森の上にかぶさる藤。
写真で鮮やかに写っている緑の葉のほとんどは藤のもの。
美しく邪悪。まさに公家的で私も大好きだ。


若草山から見る春日山の藤。この薄紫全部。
つる性の木で丈夫な木を締め付けながら高みを目指し、登ったところで横に這って森の天面を支配する。
効率良さそうに思えて、一応バランス内でやっていることから見るとそれなりの苦労が多いのだろう。
しかしタチが悪い植物であることに間違いはない。