河童の歌声

歌声喫茶&キャンプ&ハイキング&写真&艦船

旗本とは

2023-04-10 07:03:41 | 歴史






「鬼平犯科帳」とか「藤枝梅安」とか「剣客商売」など見ていると、
「旗本」という武士の「位」が頻繁に出てきます。
「旗本退屈男」などという映画が昔、ありましたね。
さて「旗本」という(位)はどういった地位なんでしょう?

石高で言うと、だいたい100石以上を言うらしく、
と言っても100石というのは旗本の中でも最低生活だったらしく、
基本的に200石以上が、いわゆる旗本と呼ばれていたみたいです。

200石(の旗本)
     使用人は5人まで持てるが、実際は5人持てる旗本は少なかった。
300石 (使用人6人)
     しかし、実際はせいぜい1人くらいしか持てない貧乏であった。
     町人からは(三一・・サンピン)と陰口される貧乏侍だった。
400石(使用人9人) 屋敷は600坪。
     年収160両程度。

さて、1両が現在の価値に換算するといくらにいなるのか?
   これが実に悩ましく、何を基準として計るのか?
   例えば米の価値から判断するか、職人の日収から判断するのか、そういった違いから、
   それを間違えると、まるで実際とはかけ離れた価値になってしまいます。
   私は1000両(箱)は1億円(1両は10万円)くらいかな?と思っていたのですが、
   その内に、1000両箱は3億円(1両は30万円)くらいかな?と思える事もありました。
   1両が10万円と30万円とでは大違いですね。
色々探っていたら、1両はほぼ13万円という数字が出てきました。
   他に手がかりはないので、この1両13万円で計算してみます。

400石取りの年収は160両程度という事なんで、計算してみると、
年収は2080万円・・月収、170万円となります。
月収170万円で使用人が9人って、それは無理でしょう。(なんか変だな~?)
 
おまけに、あの鬼平(長谷川平蔵)の石高は400石なんです。
彼の配下にはいったいどれだけの部下がいるのでしょう。
まるで計算が合いません。

500石(使用人11人)この辺りが、旗本の中堅。
600石(13人) 敷地700坪。
700石(15人) この辺りになると比較的余裕があり、
          なまじ堅苦しい1000石以上より気楽な生活ができたらしい。
800石(17人) 敷地900坪。
900石(19人)
1000石(21人) 900坪。
          年収5200万円(月収430万円)
2000石(38人) 1000坪。
3000石(56人) 年収1億5600万円。
4000石(79人) 2000坪。
          忠臣蔵の悪役、吉良上野之介は、4200石でした。
5000石(103人) 年収2億6千万円。昇進を心がけなくなるので、無能者が多かった。
9000石(193人)格式ばった大名(1万石以上)より雑多な支出が少ない為に、楽だった。

旗本は、100石(ほぼ200石)から9000石までであり、
1万石になると、それは旗本ではなく(大名)になります。
その中で3000石を超えると、大身(たいしん)旗本と呼ばれる様になります。
ただの旗本とは違って、様々な役職が付くみたいです。

結論
いったい何が言いたいのか、何が本当なのか?
まるで見当がつきません。
それこそ、時代小説を沢山読み、ある程度専門的にでも調べないと、分からない。
長谷川平蔵が、たった400石というのなど、まるで計算が合わないと思うのです。

そういう事など無関係に本を読み進める人もいますが、
私は「モンテクリスト伯」の時もそうだったのですが、
貨幣価値がどれくらいかが分かっていると、リアル感があって、
より一層興味をそそられるのです。

でも、主に江戸時代の時代劇本は、あらゆる意味で興味がありますね。





コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 映画「駆逐艦雪風」 | トップ | 船の別れって感動的ですね »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

歴史」カテゴリの最新記事