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素晴らしきかな、ボッチャ

2021-09-03 10:52:35 | スポーツ
ミリ単位のスーパーテクニック! ボッチャ   走れ!いいじまくん#3


今回の東京パラリンピックで初めて知った競技にボッチャがあります。
今までは全然知りませんでした。
ボッチャを果たしてスポーツと言っていいものかどうか?
私は、これはスポーツではなくゲームと見ています。
それは氷上で行われるカーリングと同じで、
これはスポーツではない、はやりゲームの範疇だと感じざるを得ません。

しかし、ことボッチャに関しては、ゲームだとは思いながら、
スポーツの範疇に入れておく事が大切なんだとも感じるのです。

ボッチャは、イタリア語のボッチから派生した、
障害者、とりわけ脳性麻痺などにより、運動能力に障害がある、
競技者向けに考案された障害者スポーツのひとつだという事です。
ボッチャを統括する国際競技連盟は、
2013年に設立された国際ボッチャ競技連盟です。

Rio Paralympic Boccia BC3 Individual event Final match 1st end


ルールは、
赤または青の革製ボールを投げ、白い的球(ジャックボール)に、
どれだけ近づけられるかを競う競技です。
全世界40か国以上に普及しています。

ボッチャは氷上で行われるカーリングにルールが似ているところから、
「氷上のカーリング」または「床の上のカーリング」とも言われています。

1984年のニューヨーク、パラリンピック大会に於いて、
公開競技として採り上げられ、1988年のソウル大会より、
正式競技として採用されました。
1997年に日本ボッチャ協会が設立され全国的に広まっていきました。
2016年のリオデジャネイロパラリンピックで混合団体で銀メダル、
2021年の東京パラリンピックでは、個人で杉村英孝が金メダルを獲得しました。





障害により、ボールを直接投げる事が出来なくても、
ランプ(勾配具)やヘッドポインターなどの補助具を用いての参加も可能です。

それらが困難な場合であっても意思伝達が可能であれば、
介助者によって補助具や車イス移動の補助は許されます。
ただし介助者は不正防止の為、試合の盤面を見る事は許されないので、
常に介助者は試合盤面に背中を向けています。

パラリンピックと言っても、
それに選手として参加できるのは、残された身体、またはその一部などを使っての、
運動能力を出す事によって普通のオリンピックみたいに、
タイムなどを競う事の出来る人に限られているものだと思っていました。
しかし、脳性麻痺といった重い障害を負った人にそれは不可能です。
その重い障害者にも参加可能なのが、ボッチャなんですね。

今まで脳性麻痺の人達は、そういった競技は自分達とは無関係、
自分達は何も出来ないというレッテルを貼り付けられてしまった人。
そう思ってきたと思うのです。
しかし、違うんだ、身体は不完全であっても競技者として参加ができ、
成功に泣き、失敗に泣くという普通の人達と同じ思いを共有できる権利があるんだと、
世の中の健常者たちに知ってもらう事ができたという感覚が伝わってくるのです。
上手く言えませんが、その感覚が私はとても嬉しかった。

私の友人に軽い脳性麻痺の男性がいますが、
彼も今までは自分には関係ない事なんだと、ずっと思ってきたと思います。
けど、ボッチャを見た彼だったら(見たかどうかは知りませんが)
「こんなのが若い時にあったなら、俺もきっと」そう思ったかも知れません。
ボッチャと言う新しい(スポーツ)は、
今まで脚光を浴びる事と無縁の人生を送って来た人達に、
素晴らしい夢と希望を与えてくれた競技・・私にはそう見えるのです。




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