私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

高尚という人は、また

2013-01-20 11:49:13 | Weblog

 本居宣長の高弟にして国学の師として江戸末期に活躍された人ではありましたが、ただ、日本の古い書物の研究に没頭していたのではありません。吉備津神社の周辺の環境保存にも随分と力を注いだのです。
 その一つに、今は姿を伺わせるような景色は何処を見てず、完全に消え失せてしまっていますが、高尚が植えたとされる「細谷川の桜谷」と命名された桜林が言い伝わっています。その数百本をゆうに超え、そこら一帯を桜で埋めつくし、往時の春の千客万来の盛況など何処に想像することができましょうや。その場所は、今、細谷川を少し登った所に(自動車道のほとり)あり、高尚の細谷川のさくらと紅葉を歌った歌碑がその山際の叢の中にひっそりと誰に返り見られることもなく佇んでいるだけです。
              

 なお、此の桜谷の桜は、高尚が京の嵐山を擬して植えたものだと、地元では言われております。