私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

緒方富雄の高尚

2012-11-16 10:06:10 | Weblog

[緒方洪庵のててがみ」を著した緒方洪庵の曾孫である緒方富雄によると、高尚について、次のように記述しております。

 「吉備津神社筆頭の社家(社家頭)の一つで、代々学識の高い人が出た。なかでも藤井高尚(たかなお)(1764~1840)は寛政五年(1793)から本居宣長(1730~1801)に学んで国学に深く、宣長門下でもとくにぬきんでいたという。また、和歌にもすぐれ、多くの歌をのこしている。」

 と。
 これは昨日見た「鈴屋門人録寛政五年癸丑の条」の記録から、緒方富雄も寛政五年に始めて高尚が宣長の門下生になったとしたのだと思います。

 なお、緒方富雄は「緒方洪庵適々斎塾姓名録 」も編集しており、十分に藤井高尚について知っていたと思われますので間違いはないと思います。すると、宮内辺りでささやかれている、私も、それまでは、「之が真実だ」と思っていたのですが、高尚の十六歳の時、その師小寺清先に薦められて、父高久に無断で鈴屋に入門したという説はどうも胡散臭い臭いがするのですが????。