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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

Wトラック

2018年05月09日 | 研究
チームが取り組んでいる水研究の舞台は名農が誇る大型水耕温室。
管理室、果菜室、葉菜室の3つに分かれていますが
チームは一番大きい果菜室を借用しています。
部屋に設置されている水槽ベッドは全部で4つ。
そのうち中央の2つを研究に使っています。
片方はトウモロコシ、もう片方はインゲン。
どちらもしっかりと養液栽培に馴染み、
競争するかのように元気に生育しています。
まるで2名の選手が並んですべるスピードスケートの
Wトラックという競技のようです。
昨年度の末からスタートした競争は
現在、中間地点を通過しています。
さて今日は1年生の農作業支援活動最終日。
そして野菜苗販売の前日となります。
心配なのは気温と天気ばかりです。
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農作業支援活動

2018年05月08日 | 学校
梅畑に真っ赤な農家のフェラーリともいえる「SS」が走っています。
いよいよ農作業も本格的に始まったようです。
さて毎年5月中旬、名農は地域に出かけ
農作業支援活動を1年生全員で行っています。
かつて果樹の開花が早まり、
人工受粉の手がまわらない地域の農家を支援するため
行ったのが恒例となった名農の名物イベント。
今年も本日8日から9日の2日間に渡って
1年生が数名のグループに分かれ取り組みます。
しかし支援とはいうものの、1年生は全員が初心者。
技術的には力になりません。
したがって農家のみなさんに教えてもらいながら
簡単な作業に取り組んでいます。
実はこの支援活動、秋にも行われるのですが
おもしろいことに春指導してもらった農家さんに同じ生徒がいきます。
すると名農で半年農作業を体験したからか
すっかり頼もしくなっているのにみなさん驚かれます。
繰り返し行う体験が人を育てています。
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天然色

2018年05月08日 | 学校
生徒玄関前の木々。
基本的に赤、黄、緑の3色の葉ですが
それぞれに濃淡の違う種類があるので
画面の中には10種類ぐらいの色が入っています。
このような自然の持つ色を「天然色」といいます。
天然色と聞いてTechnicolor(テクニカラー)という
言葉を思い出す人は年配の方ではないでしょうか。
ディズニーなどの古い映画を見ると
エンドロールにCOLOR BY TECHNICOLORとありました。
これはテクニカラー社の彩色技術が使われているという意味で
今もついているかわかりませんが、
カラー映画には必ずこのクレジットがありました。
テクニカラーを訳すと「総天然色」。
天然色という言葉すら消えつつある現代。
懐かしく感じます。
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水中根で加速向上?

2018年05月07日 | 研究
植物は葉にある気孔から呼吸につかう酸素を取り入れます。
しかし根の細胞も呼吸をするため
根の細胞組織の間などから酸素を吸収しています。
しかし突然、水に浸かってしまうと
酸素が思うように吸収できなくなります。
水からも酸素を吸収しますが、
根の付近の酸素濃度が低下するからだといわれています。
このような状態が長く続くと根腐れを起こすのです。
そこでチームは植物を養液に漬ける前に
約2週間以上かけてこのような水中根を事前に発生させます。
水中根とは根細胞組織の隙間が大きかったり、
根の細胞の一部を壊して通気組織を身につけた根。
非常事態を乗り切るための植物の特殊能力で
じっくりと水に浸しながら引き出すのです。
この水中根のおかげで多湿が苦手なトウモロコシでも
このように水耕栽培が可能になるのです。
とはいっても最初はなかなか成長が遅いのが水耕栽培。
でもこの水中根が伸び始めると養分の吸収力がぐっと高まるため
成長とともに過剰な栄養塩の浄化能力もみるみる向上していきます。
仕組みは違いますが、この加速感は
まるでターボエンジン車に乗っているような感覚です。
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トウモロコシの水耕栽培!

2018年05月07日 | 研究
チームが実験をしている大型温室。
トウモロコシが元気に育っています。
水質浄化が目的ですが、やっていることは水耕栽培。
水耕栽培を学習のメインにすえている環境システム科ならではの研究です。
トウモロコシは乾燥などの環境にも対応できる
C4型という特別な光合成システムを持っています。
したがって逆に多湿状態はあまり好きな方ではありません。
そんなトウモロコシをあえてチームは浄化植物に選び
水耕栽培をしています。
いったいなぜ根腐れをしないのでしょうか。
これには5年間おこなってきた
植物による水質浄化研究のノウハウがあるからです。
ご紹介します。
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