花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

種なしアケビ

2015年09月21日 | 研究
一時期、チームは突然変異育種に取り組んだことがあります。
イオンビームという放射線を照射する最先端の技術で
理化学研究所の先生方のご協力を得て何年か取り組みました。
今も誕生したキキョウは大切に温室で育てています。
その際、キキョウ以外にもバラやキク、クリスマスローズなど
いろいろな対象植物がリストアップされ実行しましたが
今も覚えているのがこの「あけび」。
残念ながら照射はできませんでしたが、とても面白い発想でした。
イオンビームを照射すると種ができなくなることがよくあります。
ご存知の通り、アケビはバナナのように見えても中は種だらけ。
口に入れては種を吐き出して食べるのですが
あまりに種が多いのでほとんど捨てることになります。
食べるというしろものではないのです。
でもバナナはどうでしょう?
美味しく食べることが出来ます。
これは種がないからです。
しかし昔、バナナには種がありました。
おそらくアケビのように食べにくかったと思うのですが
突然変異によってある日「種なしバナナ」が誕生します。
それが私たちが今、食べているバナナです。
今度、バナナを輪切りにてみてください。
中に黒っぽい種のあとが見えます。
もし種なしアケビができたらバナナのように
いっぱい食べることができるはず。
おそらく甘いデザートフルーツとして世界でも人気になるはずです。
残念ながらチームは種子の準備ができず実験できませんでしたが
ぜひ誰か挑戦してほしいものです。

コメント    この記事についてブログを書く
« 「戸の里」でマタタビ発見! | トップ | 種差海岸の天然芝が! »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

研究」カテゴリの最新記事