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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

旅の思い出「6年越しに解いた宿題」

2018年10月31日 | 研究
ここは3室。ご覧の通り、棚を埋め尽くしていた
栽培装置や照明装置がまったくありません。
すべて最後のフローラ5名の手によってきれいに片付けられています。
この3室ではサラダ用のフキの開発や光で玉ねぎを肥大させる技術の開発、
さらに1年生のJr.が毎年トマトやユリなどの実験をしてきました。
しかし忘れもしないのが草花のガーベラの茎を光によって伸長させる技術開発。
これはチームフローラフォトニクスが結成時に初めて挑戦したテーマですが
大失敗のまま終わっていました。
ところが環境システム科に移行した年に再度挑戦した結果、大成功。
なんと足掛け6年かけて初代メンバーの宿題を解いた記念すべき場所なのです。
切り花として利用されるガーベラは茎が長くないと商品価値がありません。
遮光すると茎は伸びますが、これではまるでもやし。
色も薄く元気がありません。
植物は浴びている光に含まれる赤色光と遠赤色光の量の違いを感じとって、
自分が日向にいるか、日陰にいるかを知ります。
遠赤色光が多いと日陰と感じるので、光を求めて茎を伸ばすのです。
そこでチームが考えたのが、太陽光をたくさん浴びているガーベラの真上から
遠赤色LEDを照射するアイデア。
太陽光を十分浴びているにもかかわらず、
自分が日陰にいると錯覚したガーベラは元気に茎を伸ばしていきます。
まさに魔法。ライトマジックショウと名付けたこの技術は
多くの科学コンテストで優勝しました。
これを成功させたのは環境システム科初代の女子メンバー。
たった一人で難しい問題を解いてくれました。
温室にはそんなレジェンドたちの記憶で溢れています。

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