花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

名農飛行隊

2022年05月06日 | 生物生産科
ゴールデンウィークのある晴れた日。
出校して実験準備を無事終えて帰ろうとした時、
生物生産科の果樹班が第1農場で
いつもの実験を行うことを思い出し急いで駆けつけました。
するとまさに実験の真っ最中。なんと空を見上げると
半畳ぐらいの大きなドローンが飛んでいるではありませんか。
そうです。お得意のドローンによる溶液受粉を行なっているのです。
果樹はハチや人による人工授粉が一般的ですが、果樹園は広く
とんでもなく経費と労力がかかります。さらに高齢化した農家の方は
大変です。そこで思いついたのが溶液受粉。すでに花粉や
糖分の入った溶液を手持ちスプレーで散布する技術はありましたが
それをドローンで一気に行うアイデアです。
当時思いついたのはTEAM FLORA PHOTONICSでしたが
さすがに果樹は専門外。そこで餅は餅屋ということで
果樹班に相談に乗ってくれそうな業者の連絡先を添えて提案。
それを受けてすぐ果樹班が動いてくれました。
第1回目の打ち合わせだけ出席し、その後は果樹班にお任せしましたが
現在このように成功し大きな話題となっているのは
果樹班の行動力の賜物。さすがです。
今年は昨年よりも花粉の量を減らして実験を行なったとのこと。
数年前から本格的に果樹園でドローンを使った溶液受粉を行なっていますが
このチャレンジは間違いなく日本初。全国紙で紹介されました。
おそらく世界でも例がないかもしれません。
半日以上かかる仕事が数分で終わる夢のような新技術。
五月晴れの青空と名久井岳を背景に名農飛行隊が空を飛びます。

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