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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

有茎か無茎か

2020年05月04日 | 学校
お馴染みクリスマスローズ。
開花してまもなく1ケ月になろうとしてます。
花弁のように見えて実はガク片だから散らないのはわかっていますが、
いつまで経っても存在感のある大きな花を見せてくれるので
花の少ない春先の花壇では重宝します。
さてクリスマスローズやレンテンローズ、
つまりヘレボラスには有茎種と無茎種があるのをご存知ですか。
この赤紫の花を咲かせているのは
オリエンタリス種というレンテンローズですが、これはどちらでしょう。
答えは無茎。地面から直接花茎が出てきているからです。
一般によく見るのはこのタイプ。無茎種なのです。
しかし中には地面から茎が出てきて、その茎から出てくる枝に
花を咲かせるものがあります。それが有茎種。
昔、フローラはいろいろなクリスマスローズを種子から育て
文化祭で地域の皆さんにお分けしていました。
またメンバーには卒業する際、自分が育ててきた好きな花を
一鉢だけ持ち帰ってもらっていました。
花が大好きな園芸科学科女子が中心の時代に生まれた習慣です。
その頃、リビダスという有茎種を何鉢か育てていましたが
渋くてきれいなので、確か目の肥えた女子に持っていかれました。
リビダス はスペインのマジョルカ島生まれの原種。
今も彼女の家で咲いているのでしょうか。
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土が基本

2020年05月04日 | 環境システム科
たくさんのプランターが机上に乗っています。
これは環境システム科の2年生の学習で使うものです。
環境システム科では水耕栽培を通して
施設園芸とそれに関する工業技術を学ぶ全国でも珍しい学科です。
したがって農業とはいいますが、栽培の多くの場は温室となります。
しかし本当の植物栽培の楽しさや難しさ、さらに農業の醍醐味を体験する場合は
やはり屋外で、きちんと土を用いて育ててみなければなりません。
したがって施設栽培の他に、1年生では基本である圃場での栽培をまず挑戦します。
そして2〜3年生になっても少しですが圃場での栽培を体験させます。
寒い時、暑い時、雨が降る時、降らない時、
さらに害虫に襲われたり、強風で葉を傷つけられたりと
いろいろなアクシデントを経験してこそ
温室栽培の長所短所がわかるからです。
今年入学した1年生は、園芸科学科の学習内容が導入され
計画では施設野菜の他に草花栽培も学ぶ予定。
当然ながら草花班も環境システム科に移籍予定です。
学習分野が広くなったのは、それだけ体験できることが増えたということ。
どんな植物に興味を持って、研究にチャレンジしてくれるか楽しみです。
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