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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ブドウ園

2019年05月11日 | 園芸科学科
こちらは名久井農業高校のブドウ園。
第1農場は果樹園なのでたくさんの果樹が植栽されています。
ブドウといえば山梨県、長野県のイメージですが
この青森県も生産量で全国ベスト10に入る産地です。
津軽地方で最近注目されているのが「スチューベン」という品種ですが
名久井農業高校のある南部町周辺では品種が違います。
黒い「キャンベルアーリー」が大正時代から今も栽培されています。
キャンベルはほどよい酸味があり美味しいのですが
近年、甘いブドウが人気となりちょっと苦戦しているようです。
そこで最近は「サニールージュ」「ルビーオクヤマ」という
大粒でマスカット系の香りがする新品種の導入が進められています。
野菜であればすぐ品種を変えることができますが果樹は大変。
今までの古い樹木を切り、次の苗木を植えるわけですが
経営に乗るまで数年かかってしまいます。
また一気に更新してしまうと数年間は収入がなくなるので
これまた徐々に変えていくことになります。
ブドウにしてもリンゴやサクランボにしても
そう簡単に品種更新できないところが果樹栽培の大変なところです。
さてこの名農のブドウはもちろん生食にもなりますが
ブドウジュースにも加工されます。
文化祭で販売されますが、ご存知のとおり
濃厚なジュースは珍しいと人気。
今年も実りの秋が楽しみです。
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DFTとNFT

2019年05月11日 | 環境システム科
この水耕装置をご覧ください。メンテナンスのため
植え付け用のボードが取り外されているのでよく仕組みがわかります。
どうやらこの装置は下に養液をたっぷりためて、そこに根をしっかり浸す栽培法。
DFT(Deep Flow Technique)とか湛液型水耕法と呼ばれているものです。
養液をタンクから少しずつ入れ、一定の養液量を超えてオーバーフローしたら
余った養液をタンクに返すという緩やかな循環方式です。
この装置は仕組みが簡単なので誰でも自作できますが
養液の酸欠に注意しなければなりません。
実はこの温室の別部屋や起業チャレンジで使っている
小型温室の水耕栽培装置はこの方式とは違います。
もっと水深が浅く、根の一部しか養液に触れないタイプ。
薄い膜を敷いたベッドが緩やかに傾いていて、
ポンプで養液を送るとその勾配を利用してどんどん循環していきます。
こちらは根が空気に十分触れるのでエアポンプの必要はありません。
NFT(Nutrient Film Technique)とか薄膜型水耕法と呼ばれています。
どちらも代表的な水耕栽培方式。
名久井農業高校では2つの種類を用意して教材にしています。
さてこの装置を点検しているのは環境システム科の施設園芸研究班。
どうやら今年度の研究テーマが決まったようです。
連休も終わりいよいよ研究も本格的に始動。
今年も新たなチャレンジャーが汗を流します。
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