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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

TEAM 2014はビッグタイトルホルダー!

2015年03月14日 | 研究
2014年5月のサクラソウ自生地です。
震災時に比べてこんなにも株が増えています!
今年で活動が一段落となるチーム。
嬉しいことに今までの成果が認められ、
次々とビッグタイトルを受賞した年でもありました。
2014年4月には地球環境大賞で文部科学大臣賞受賞。
2015年2月には毎日地球未来賞、そして3月には
旺文社の学芸サイエンスコンクールで金賞受賞です。
これも最初に救出に乗り出したチームの先輩方、
さらに継続発展させてきた歴代のメンバー、
そして応援してくださったみなさんのお陰です。
本当にありがとうございました。
4月になれば園芸科学科から環境システム科に完全移籍しますが
新生TEAM FLORA PHOTONICSとして
先輩方のサクラソウ保全活動に取り組んだ思いを引き継ぎ
新たな道を拓いていきたいと思います。
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クローン群落の進む道

2015年03月14日 | 研究
この花弁は先ほどのものと違って、ずいぶん細くてスマートです。
これは「細弁」と呼ばれるタイプ。
重弁と細弁、同じサクラソウでもずいぶん雰囲気が違うものです!
本来ならば群落のあちこちにいろんなタイプの花を
見ることができるはずですが、種差海岸では同じタイプの
花だけが集まって咲いています。
これはあきらかに種子ではなくクローンで増えている証拠です。
クローン群落の寿命は数十年ありますが
竹や笹のように寿命がくるとある日、一斉に死んでしまいます。
これでは貴重な種差海岸のサクラソウを維持することはできません。
チームはこれを避けるには自生地内に数種類存在する
異なるタイプのサクラソウ同士を人工授粉させてはどうかと提案しています。
なぜなら種差海岸は国立公園のため、他から植物は持ち込めないからです。
このアイデアは保全生態学の権威である先生方の賛同もいただき、
学会などでも大いに評価されました。
ハチの活動が停滞しているのか、全国各地の群落で
同じようなクローン群落が増えているといいます。
将来は野生サクラソウを保護するため、
私たちが提案した遺伝的多様性の維持策が注目されるかもしれません。


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遺伝的多様性

2015年03月14日 | 研究
2014年、つまり今年度のサクラソウ保全活動は
遺伝的多様性の調査と維持法の提案。
サクラソウは変異がおきやすく、
群落を探すといろいろなタイプの花がみつかります!
これはみなさんが見慣れている普通の花弁タイプ。
園芸種ではこれを「サクラ弁」といいます。
それでは次の花の写真を見てください。


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