花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

タンポポお目覚め

2015年03月24日 | 研究
温室をいろいろ物色していると
またまた目覚めた植物を発見しました。
これは昨年播種したシロバナタンポポ。
昨年秋に発芽したのですが
加温していない温室のため枯れてしまいました。
しかし地上部は枯れても地下部がちゃんと生きていたようで
気がついたらこんなにも葉を出していました。
植物は自分の体が大きくならないと花を咲かせません!
なぜなら開花は子孫を残すためのアクション。
栄養をしっかり蓄えていないと
実を育てることができないからです。
しかしたくましさの代表であるタンポポ。
もしかしたら開花するかもしれません。
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萌え~

2015年03月24日 | 研究
「萌え~!」
2005年の流行語大賞のトップテンになった言葉で
オタクが使うスラングとして話題となりました。
何がきっかけでこの言葉が誕生したのかよくわかりませんが
そもそもは草木が芽を出すという意味。
したがって農業高校では特別珍しい言葉ではありません。
とはいっても使う場合は「萌え~」ではなく
「萌芽」(ほうが)といいます。
さて暖房もなくまだ寒いチームの温室。
生命の存在をあまり感じない冷えきった空間の中ですが
とうとう春がやってきたようです。
中心に見える5mmほどの葉はサクラソウ。
ご存知種差海岸のサクラソウの「萌芽」です。
数は減らしているとはいえ全国各地に存在する野生のサクラソウ。
その中でも種差海岸のサクラソウは葉緑体の遺伝子が
どこの地域のグループにも属さない
固有のものであることがわかっています。
葉緑体もミトコンドリアもほとんどが母系遺伝。
人間のように祖母をたどってルーツを探れるようです。
チームが保全に取り組んできたのは被災地復興だけでなく
こんな貴重な生物資源を守ろうという理由もあるのです!
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