たそかれの散策

都会から田舎に移って4年経ち、周りの農地、寺、古代の雰囲気に興味を持つようになり、ランダムに書いてみようかと思う。

石の不思議 <「蛇紋岩」庭石加工で肺がん>とアマゾン川の「清流」に触れて

2017-12-26 | リスクと対応の多様性

171226 石の不思議 <「蛇紋岩」庭石加工で肺がん>とアマゾン川の「清流」に触れて

 

まだ新しい車のシートの影響で首筋当たりからずっしり重い荷物を持っている感じで、痺れも残っています。そんな状態でも仕事があるとそれなりになんとか終わらせています。今日もようやく終わりました。刑事事件の接見もあるのですが、今日はちょっと避けようかと思います。

 

そんなわけでいつも以上に新聞も書籍も読む元気がありません。とはいえよくしたものでTV番組は楽しく見ています。録画していたグレートレース<絶景アルプス・トルデジアン330Kmイタリアも感動ものので、参加者すべてに感謝したい気持ちで一杯です。とてつもない痛みに耐えながらも笑顔を忘れない姿は私自身の痛みにもいい影響を与えてくれました。

 

たしか痛みは脳の中のある細胞が作用して、頸椎や腰椎などの形状変異があるかないかと関係なく痛みを記憶していて、その恐怖から動かなくなり余計に悪化するともいわれていますね。その痛みの実態を映像で何度も患者に見せると、自然に痛みが緩和することが多くの事例で証明されているようです。私の痛みの場合はこのレース参加者の、とくに日本人の笑顔には感謝、感謝でした。

 

もう一つ、録画していた<驚き!地球!グレートネイチャー「神秘!黄金大河の謎を追え~南米 アマゾン~」>は、私の個人的な体験と共鳴して、気分を良くしてくれました。

 

番組最初にアマゾン川中流の大都市、マナウスが登場したのですが、私もたしか37時間くらいかけてここに降り立った記憶があります。そして番組で紹介された不思議の白色と黒色の二つの流れが続くアマゾン川、その真ん中で私は面白半分に飛び込んだら底に危うく引き込まれるような恐れを感じたことを思い出しました。私は二つの合流地点の真ん中に飛び込んだので、黒色の方が重いと感じ、黒色の川ネグロ川に吸い込まれそうになったといままで思っていました。

 

ところが、番組では比重はネグロ川の方が軽いので、実のところは白濁したようなアマゾン本流の中で引き込まれそうになったのですね。

 

このネグロ川、実は透き通っていてとても澄んでいるので、きれいなのですね。番組ではその理由を求めて源流に向かって遡り、砂浜でその原因を解説していました。白く輝く砂浜、とてもきれいですが、生き物がいないのです。花崗岩が細かく破砕され、石英が微粒子となって堆積していたのです。それは微生物も棲めないわけで、当然ながら葉っぱも分解されず、水も透き通っていますが、プランクトンも発生しないから、魚介類をはじめ生態系的に単純で貧相ですね。ただ、茶渋のように、長年水に浸っているので自然にタンニンが溶け出し、赤茶色のような川の色になるのですね。

 

花崗岩は地球上に多く分布していますが、ところ変わればこういう形態もあるのですね。そういえばボルネオ島のニア洞窟でしたか、以前訪ねたことがありますが、やはりそのそばの川は赤茶色でした。当時は違法伐採で水質が汚濁しているのかと一瞬思ったのですが、その周辺は全面ホタルが敷き詰めたように輝くのです。微生物などがいない川のそばでホタルが生息するのも不思議と言えば不思議ですが、当時はそのホタルの群生(これは日本では見られませんね)に感激した次第です。

 

ここまで書いてきて、首は重たいものの、意外とやれるなと、自分自身、感心しています。それはきっとあのグレートレース参加者の熱い、そして信じられないような傷みに耐える気力に感化されたのかもしれません。

 

そろそろ本題に移ります。

 

今朝の毎日記事は<造園業者石綿労災「蛇紋岩」庭石加工で肺がん>と柳楽未来記者が蛇紋岩からアスベストが飛散し、長年庭石作業をしていた男性が労災認定を受けたことを報じています。

 

これは驚くべき事実ですね。

<蛇紋岩は北海道から九州まで広く分布し、石綿を含むことが多い。資源エネルギー庁によると、近年は採掘量が減っているものの、10年前の2007年には国内で年156万トンが採掘され、セメントの材料や石材として流通している。石綿そのものの使用は労働安全衛生法で禁止されているが、蛇紋岩の使用は認められている。>

 

蛇紋岩の利用は場所によっては相当広範囲で行われているように思います。むろん庭石業者のように業として扱う人は少ないかもしれません。

 

というのは当地にやってきて蛇紋岩を含む緑色岩が割合多く産出してきたようで、石垣や庭石によく見かけます。緑色片岩が多いかもしれませんが、私自身、この違いもよく識別できるわけでないのと、アスベストの含有という点ではまだ研究が十分でないと思われることから、注意が必要かなと思うのです。

 

私自身は緑色片岩を加工することは、素人的には無理があり、すぐにあきらめ、単純に庭石として配置する程度で遊び心を満喫してきました。ちょっとした石垣や、階段にも使えるので便利です。

 

大きな蛇紋岩だと、クレーンが必要かもしれませんが、緑色片岩だとわりあい簡単に割れそう(実は割ったことはない)なので、持ち運びも人力でOKかなと思うのです。

 

すぐに脇道に入りますが、蛇紋岩は見た目に雰囲気があるので、庭石としてはそれなりに評判がいいのではないかと思うのです。その意味では多くの庭石業者、職人の健康調査を検討することも考えて良いかもしれません。

 

いままで想定してこなかった蛇紋岩からのアスベストの飛散という事態は、これまでもアスベスト被害の発見、拡大の経過から見て、油断できないと思います。

 

一時間近くタイピングをしてもなんとかなりました。少し自信がうまれてきました。

今日はこの辺でおしまい。また明日。