たそかれの散策

都会から田舎に移って4年経ち、周りの農地、寺、古代の雰囲気に興味を持つようになり、ランダムに書いてみようかと思う。

原発テロ対策とは <検証 原発テロ対策、一転厳格 規制委、施設設置延期せず>などを読みながら

2019-04-25 | 原子力・エネルギー・地球環境

190425 原発テロ対策とは <検証 原発テロ対策、一転厳格 規制委、施設設置延期せず>などを読みながら

 

以前、歩く道のブログで、歩いているとき空き家が目立つことを改めて気づいたことにふれたことがあります。そのとき歩いている道は広いところで幅3mくらい、狭いところで人がやっと通れる幅60㎝未満といったところでした。歩くには雰囲気のあるいい感じに思えるところが割とあったかなと思うのです。

 

でも道路が私道であったり、そうでなくても認定道路でなかったり、あるいは建築基準法の2項道路の要件を満たさないといったことで、接道条件を欠いているところがほとんどであったかな思うのです。戦前とか戦後初期に建てられたものであれば理解できるのですが、バブル前後まで、そういう建て方がされているのもありますね。銀行も無審査状態に近い状況があったかもしれません。それが時折、現代でも見受けられるのでニュースを見て驚きます。

 

空き家に関してはいろいろな背景・理由があると思いますが、やはりきちんとしたまちづくりの基本思想が現場で活かされてこなかったことが底流にあるように思うのです。

 

さて花言葉に移ります。今日はサマーナイトドリーム『サチ』という真っ白の花です。なんという名付けかと思うのですが、まあ、商売ですから、私のように名前を見ないで買う人は別にして、ネーミングで売れ行きが変わることもあるのでしょう。

 

花言葉を探しても見つからず、このブログでは<花言葉は「まごころ・思いやり」>ということです。品種はよく見るデンドロディュームだそうです。まあ、見た目が色合いといい、形といい、すっきりしているので、この花言葉も悪くないと思っています。

 

その花言葉とは全然関係のない、今朝の毎日記事<検証原発テロ対策、一転厳格 規制委、施設設置延期せず>を取り上げようか迷いつつ、結局、これを本日のお題にしました。

 

だいたい原発テロ対策って何という、そもそも出発点から判然としない思いを抱き、今回の<施設設置再延長を認めず>から原発稼働の停止の経過も、なんとも不思議な流れを感じてしまったのです。

 

ただ、電力会社は別にして、地元は安全優先ということで、規制委の対応を評価しているようですね。毎日の別の記事<原発規制委方針 伊方3号機、2年後停止の可能性 四電に衝撃 知事「安全最優先」と理解 /愛媛>。

 

さて、原発テロ対策とは何かについては、規制委が定めている要件は次のようです。

<航空機の衝突で制御室や建屋内の注水施設などが破壊されても炉心溶融(メルトダウン)を遠隔操作で防げることが重要だとして、例えば原子炉建屋から100メートル以上離れた場所への設置などを要求。緊急時制御室▽冷却用の注水設備▽電源>などとのこと。

 

原発テロのリスクで想定されているのが、<2001年の米同時多発テロ>を契機にしていることからでしょうか、<航空機の衝突>が最も重大な脅威のように思えます。これで大丈夫と思いたくなります。わが国の原発にとってもっと可能性があり、最も脅威となるのは北朝鮮の核ミサイル、あるいは他のミサイル攻撃ではないでしょうか。まあ、北朝鮮と名指しすると、テロとは違うという人もいるかもしれません?他方で、核ミサイル自体はテロ攻撃を標榜しているさまざまな組織が狙っていますね。そこまでいかなくても同等もしくは航空機テロが最大の脅威と限定するのはどうかと思うのです。

 

現状で対策が可能な方法ということで、この脅威を想定しているのでしょうか。それが実現可能な措置・対応としては自然かもしれませんが、万全かと言われると疑念は残ります。

 

そのことは置いておいても、<原子炉建屋から100メートル以上離れた場所>という離隔距離の基準はどこから生まれたのでしょう。たしかに航空機の衝突であれば、国際貿易センタービルの崩壊のときも、100m以内に崩壊による重大な影響がほぼ収まったのでしたか。多くは衝突されたビル自体で衝撃を受け止め、ビル構造物が破壊して遠くへ飛散することがないということかもしれません。これまた航空機衝突のみを想定していますね。航空機内に爆発物を持ち込むことは現在のセキュリティーシステム上ありえないから、航空機衝突に関してはそうかもしれません。

 

たとえば、戦闘機のハイジャックはありえないのでしょうかね。ソ連崩壊時に核ミサイルが相当数行方がわからないという見方もありましたか。そういったミサイルを利用して攻撃するテロの可能性もなかなか消しがたいかもしれません。平和国家で他宗教・多民族に寛容なわが国にテロ攻撃は考えられないといった見方は通用しないでしょうね。

 

規制委が定めたテロ対策施設の要件が妥当かどうかはそのくらいにして、設置期限を一旦5年延期し、再び延期を、現在稼働している原発を抱えている電力全社が要請したのは一体どういうことでしょうか。赤信号みんなで渡れば怖くないではないありませんが、該当する全社がすべての稼働原発について、設置期限を守れず、危険な状態にさらすことをあえて規制委に要請したこと自体、安全軽視と見られても仕方がないと思うのです。

 

稼働原発10基のうち、設置遅延の見通しがたっていない2基を除き、8基は1年から2.5年の延期の見通しと言うことのようです。むろんこれら8基は施設設計自体は承認されているのでしょう。その工事完了が遅れたということのようですが、遅延期限が明確な8基のうち6基が1年と横並びとなっているのは、奇妙な偶然でしょうか。

 

100m以上の離隔距離をもって電源などの緊急時対応施設を設置することになっていますが、原発自体の立地条件はそれぞれ異なっていますし、100m以上離れるだけでなく、緊急時に有効に作動するような地理・地形的条件も必要でしょうし、地盤の安定も求められるでしょう。一体何が遅れの原因かは分かりませんが、このように一様に1年というのはいかがなものか、さらに遅れる見通しがでそうと勘ぐってもおかしくないかもしれません。

 

それにしてもこのことで、このままだと、運転停止は避けられない状況で、そうなると脱炭素社会を目指すわが国としても、火力発電にその間依拠することはコストの面だけでなく、地球温暖化対策の遅れが顕著となることになりそうです。

 

そもそもこういったテロ対策施設に巨額の費用をかけないといけない、しかもそれで十分かと疑問が残る中で、その設置が遅れ、そのために費用支出が増大するわけですから、原発政策の今後について、改めて見直すいい機会ではないかと思うのです。

 

テロ対策により有効な措置は原発を極力動かさないことでしょう。その特定施設建設費用を再エネの普及、送配電網やシステム構築に回すことの方が望ましいのではと思うのです。

 

施設設置の延長ができない以上、原発稼働を一旦停止し、施設設置後再び稼働するといったリスクとコストのかかることは明らかです。しかも施設ができてもテロ対策として十分とは言えないわけです。原子力政策見直しのいい機会でしょう。

 

今日はこれにておしまい。また明日。

 

 


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