たそかれの散策

都会から田舎に移って4年経ち、周りの農地、寺、古代の雰囲気に興味を持つようになり、ランダムに書いてみようかと思う。

お金と資産の使い方 <多様性富むアイデア支援 米国の社会起業家育成>を読みながら

2019-04-24 | 人の生と死、生き方

190424 お金と資産の使い方 <多様性富むアイデア支援 米国の社会起業家育成>を読みながら

 

今日は久しぶりに和歌山まで往復しました。最近は、『きのくに荘園の世界』のおかげで、行き帰りの道中、ここはどの荘園かなとか、川やため池の名前を思い浮かべながら、走っています。車を運転するのがあまり好きになれないので、こういうこと体の不調も乗り越えようと思っています。

 

ほんとは2030km/hくらいののんびりしたスピードで走るのが一番ですが、それはできませんね。将来、自動運転車が実用化されたら、そういった低速走行もOKとなるとうれしいのですが。

 

さて今日の花は、ネメシアメロウです。さらにピンクスワンという品種?のようですが、花言葉はネメシアしかなく、<ネメシア (宿根ネメシア) 花言葉・誕生花>を引用させてもらいます。どうもここで取り上げられているネメシアとは少し異なるようですが、大目に見てください。花言葉は<正直・偽りのない心・包容力・過去の思い出>ですね。花言葉はたいてい気持ちのよいことばが選ばれているようですが、この花からの受けるイメージでは想像を超えますが、これもよしとしましょう

 

正直と偽りのない心とでは少しニュアンスが違う感じです。後者は神聖な正直さを感じて、素晴らしいという面とちょっと大変かなという面とダブります。正直で包容力があれば言うことなしですか。そんな花と思うと、大事にしようかとふと思ってしまいます。

 

ところで、特殊詐欺の被害に遭う人がなかなか減らないですね。当初は家族をかたるといったパターンが多かったようですが、最近は行政、銀行、警察、なかに弁護士など、多種多様ですが、それなりに信用される職種が選ばれているような感じでしょうか。

 

以前は現金そのもの、あるいは銀行や郵便局を介した送金方法といったことが多かったようですが、近頃はカードを含め多種多様ですね。資産の保全の仕方が問われているのかもしれません。他方で、お金とか資産の使い方について、学ぶ機会があまりなかったかもしれないと思ったりします。倹約が美徳ということで、使わない、貯めるということでしつけられた世代として私以上の高齢者層は思い当たる節があるかもしれません。

 

実際、私の仕事上、あるいは周辺でも、使わないで貯めることはできるのですが、その貯まったお金をどう使うか、あまり考えられない人が結構いるように思うのです。まあ、それでお金に苦労せず一生を送れれば、それもいいかもしれません。

 

そんなときふと渋沢栄一翁のことを思い出します。一万円札の顔になるということで、評判になっていますね。韓国では批判的に報道されているようです。まあ、私は昔、彼について書かれた本を読んだ程度あまり知りませんが、お金の使い方をしっかりわきまえた方であったように思うのです。日本の経済的基礎、骨組みを作ったことで知られていますが、将来に向かってどのようにお金を使うか、百年先を考えていたのかなと思うのです。

 

現代では、100年先はおろか、10年先、いや1年先も考えてお金を使え得る人がどの程度いるのでしょう。家族や親族のことを考えて使うことはできても、社会のため、人のために使うことを考える人はどの程度いるでしょうか。それが少し心配です。

 

少し前の411日付け毎日記事<幻の科学技術立国第4部 世界の潮流/2 多様性富むアイデア支援 米国の社会起業家育成 個人の力、最大限発揮を>は気になって手元に置いていました。

 

写真に写っている豪華な建物は<約230年前に建てられたハルシオンハウス。今、社会起業家のためのインキュベーターになっている=米ワシントンのジョージタウンで2019年2月11日、須田桃子撮影>とのこと。

 

私もカナダで、こういった古い建物が共同利用されているのをよく見かけました。都市計画のゾーニングでも、歴史的建築物を保存しながら利用するという方式で、そういう特別のゾーニング地区を設けたりしていました。私が知り合った人がそういう建物で共同生活をしていたので、一度訪問したことがありますが、利用しながら建物保全を図る有効な手法の一つかなと当時、感心しました。

 

さて、この記事では単に建物を共同利用するために提供するのではなく、若く意欲のある社会起業家のために、施設・資金を提供する一環として使われています。

 

この<ハルシオンの特徴は、最初の5カ月間はフェローが隣接する寮で寝食を共にし、この間の生活費などとして計1万ドル(約110万円)が給付されることだ。寮生活の最後には投資家らを前に起業の意図や計画を発表して投資や協力者を募る機会があり、その後も13カ月間は無料で施設を利用できる。>というのです。

 

その創設者が日本人女性というのですから、素晴らしいですね。< 「非日常的な空間を似た境遇の仲間と共有し、一人で考える部屋もあれば新たな出会いもある。そんな環境が人を成長させる。私自身の経験から、個人の力を最大限発揮する環境を考えて作った」。創設者の久能祐子(くのうさちこ)さん(65)は語る。>

 

また、<社会起業家・・には三つの行動指標があると久能さんは指摘する。利益に加え、社会と地球環境に対するインパクトだ。「お金が全てではないという意識が強く、商品やサービスを売れば売るほど世の中がよくなるビジネスモデルを模索している。投資もそういう起業家に集まり始めている」>

 

そう、現代における、お金が生きる使い方を久能さんが示してくれているように思います。

 

高齢者はお金を貯め込み?、若者は仕事も金もなく生活に窮している、それを家族間で融通しやすくする税制などの仕組みが考案されているようですが、多様で社会的な価値を生むアイデアはそういう狭い関係で資金移動があってもはたして有効な働きをするのかなと思うのです。

 

他方で、若い人たちも、もう少し共同生活という空間・時間に親しむことも大切ではないかと思うのです。そういう仕掛けがこれから検討されてよいのかなと思って、この記事を取り上げてみました。取って付けていえば、久能さんに、正直さと包容力を感じました。

 

今日はこれにておしまい。また明日。


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