外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

プロ向きの高校球児

2010-04-05 17:28:39 | スポーツ全般
センバツが終わりました。
今年は天候が不順だったため、予備日を使い切ってしまい、あとの無いギリギリの日程で大会を終えたそうですね。

いつも甲子園を全試合観戦されるという早稲田の先輩は、今回は連続14泊(!)して、土曜日の夜に帰京されたとのこと。
その翌日には東伏見においでになっているのですから、その熱意には、全く頭が下がります。

さて、甲子園で活躍する選手たちを見ていて、「彼には、できれば六大学に来てもらいたいなあ」という選手がいる一方で、「この選手はプロ向きだろうな」と直感する場合もあります。

例えば、最近ならダルビッシュ投手。
高校時代から、プロに行ってこそ持ち味が発揮されるという雰囲気が漂っていました。

私が学生時代に見た甲子園球児の中では、浪商の香川・牛島の人気バッテリーが、プロ向きを感じさせる選手でした。

大人びたクールな雰囲気の牛島投手に対し、人懐っこい笑顔と体型の香川捕手。
数多くの女性ファンを熱狂させる牛島投手に対し、野球漫画「ドカベン」の主人公そっくりでチビっ子野球ファンから人気を集める香川捕手。

そんな対照的な二人の共通点は、高校生離れした野球の技量と独特のオーラでした。

彼らが甲子園狭しと暴れまくった1970年代の後半、高校のスター選手がプロ入り後に伸び悩むケースが相次ぎ、「高校生がプロ入りしても即戦力にはならない」と言われ始めました。
そして、大学生や社会人がドラフト上位を占めるようになりつつありました。

そんな状況でしたが、牛島・香川のコンビは、プロ野球入りが当然、そしてプロの世界でも逞しく生き抜いて早くから頭角を現す器だろう
そんな予感、期待をビンビンと感じさせる二人だったのです。

果たして、牛島投手は中日ドラゴンズに入団するや、あっという間に主力投手となり、高校時代と変わらぬクールな雰囲気を漂わして活躍。
かたや香川捕手も、南海ホークスに入団し、大阪っぽさとパリーグっぽさを絵に描いたような人気選手となって活躍しました。

あれから三十年以上。
球児たちの体格が良くなり、高校野球の指導も進歩したので、いきなりプロ入りしても活躍できるような選手が再び増えてきました。

でも、バッテリーに限ってみれば、牛島・香川の二人ほど、揃って高校からのプロ入りが当然と感じさせられる実力と個性を兼ね備えたコンビは、まだ登場していないように思います。

Comments (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 駒沢大学に勝利 | TOP | ご家族からのメール »
最新の画像もっと見る

2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
西田ー木戸 (myotochigiotoko)
2010-04-05 21:35:47
当時の大阪のレベルは非常に高く牛島ー香川の一年
上がPL学園の西田ー木戸のバッテリーです。
昭和53年春・夏の甲子園に出ています。そして夏は優勝しています。こちらは法政進学がよかったのではと思いましたが、西田の打撃は六大学でデビューしたときから、これは凄いとすぐ思いました。おそらくいきなりプロ入りしても結構打てたのではないでしょうか。木戸もなかなかの好捕手、大学卒業してプロ入りしたのは当然のバッテリーでした。
返信する
逆転のPL (ay1881)
2010-04-06 10:14:17
この頃のPLは、劣勢の試合を何度もひっくり返したので「逆転のPL」と呼ばれていましたね。

テレビの優勝投手インタビューの時、西田投手のお母さんが応援席でレポーターに感想を訊かれました。
ところが、お母さんが嬉し泣きしてインタビューにちゃんと答えられず、その様子をイヤホンで聞いていた西田投手が「そんなに泣くなよ」とクールに声をかけていたのが印象的でした。

法政に入学するや、いきなりクリーンアップで打ちまくり、二年生になる時に私はてっきり西田が四番打者になると思っていたら、春のオープン戦を見に行った友人が「法政の四番打者は、西田じゃなくて一年生だよ」というのです。

西田の上をいくような一年生打者が本当にいるのかと思っていたら、それが小早川でした。


返信する

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。