外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

Deep People

2011-02-14 18:07:36 | 大学野球
雪の休日であった2月11日(金)、NHKの「Deep People」で、フォークボールを極めた3投手、“マサカリ投法”村田、“稀代の頭脳派”牛島、“大魔神”佐々木が台本なしでフォークボールにまつわる話を交わすという、実に興味深い企画を放送していました。
番組紹介へのリンク

他の変化球と比べて1.4倍もヒジに負担のかかるため、現在のメジャー・リーグでは殆ど投げる投手がいなくなったというフォークボール。

そんな過酷な球種を己の武器と見定め、何年もの間、魔球を投げ続けるために、彼らが行なった「腕の腱」の鍛錬と日頃からの節制、敵チームに球種を読まれないための様々な工夫、相手の強打者を討ち取るための投球の組み立て等々、

およそ素人には想像もできないプロフェッショナルの世界の高みを、対談を通じて垣間見た思いです。
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番組の中では、フォークを投げる投手にとって、どんな捕手が投げやすいのかという質問もありました。

三氏は、異口同音に「ミット捌きの巧い捕手よりも、体で止めようとする捕手が良い」という答えでした。

ミット捌きだけでフォークボールを捕りにいって後逸されると投手はガックリくるが、体全体で止めにいって、それでもボールを止めることができなければ気持ちの上で諦めがつくと。

このあたりは、落ちる変化球が全盛の学生野球の捕手にとっても、大いに参考となるところでしょう。

しかし、実際に村田さんたちのフォークを受けていた袴田捕手たちは、
「揺れ動くボールを握りいくために、ミットの綿を抜いて素手に近づけて捕球していたので、とても痛かった」
「人差し指と中指の間が裂けて、何針も縫った」
「アゴで挟んでもいいからボールを止めろと言われ、必死に練習した」と、体を張って魔球を止めるための尋常でない苦労を証言していました。
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また、「フォークボールを伝授したいと思う投手は誰か」という問いに対して、三氏とも西武・大石投手の名前を挙げていました。

あの恵まれた体格から投げ下ろす豪快な速球とフォークボールのコンビネーションは、三氏からみても大いなる可能性を感じるようです。

もっとも、もし大石くんがフォークボールを武器としてプロの世界を生き抜こうとするならば、腱の鍛錬を毎日行なうなど、気が遠くなるようなトレーニングを積み重ねていかなければなりません。

いやはや、プロで飯を喰っていくということは、本当に大変なことであります。


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