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かつて瀬古利彦選手らと共に箱根駅伝を走った競走部OBの一人が書いた、駅伝を題材にした長期小説、というよりも、自らの陸上人生を振り返る自叙伝を読みました。
タイトルは「冬の喝采」(講談社、2,100円)。
著者は黒木亮さん(本名:金山雅之さん。北海道・深川西高校→早大→三和銀行・三菱商事等→文筆家)で、本来は「巨大投資銀行」「貸し込み」などの経済小説が専門。
中学生時代から長距離走者として頭角を現した金山さんは、一般受験で早大法学部に入学した後、中村清監督の指導の下、箱根駅伝に二回出場されています。
なんでも、この小説は、金山さんが中学から大学にかけて作っていた陸上練習ノート8冊の詳細な記録に基づいて書き上げたものなのだそうです。
ですから、練習や試合の様子、数々の記録がとても緻密に書かれていますし、当時の陸上長距離界の大物選手や指導者の方々が全て実名で登場します。
地方の陸上選手だった筆者が、瀬古らのトップ・ランナーたちと共に箱根を目指すようになるまでの経緯
箱根路を走る選手たちは、何を支えに、何を考えながら走っているのか。
途中で腹痛を起こした時の心境は。
伴走車から中村清監督はどんな声をかけていたのか等々
それらが、実にリアルに描写されています。
本書のサブタイトル『走った者だけが書ける本物の箱根駅伝』に納得しました。
私と同じ時期に本部キャンパス・旧8号館で学んだ金山さんが書かれた本。
そう思って読んでいたら、ぐっと感情移入してしまいました。
ぜひお読みになってみてください。
タイトルは「冬の喝采」(講談社、2,100円)。
著者は黒木亮さん(本名:金山雅之さん。北海道・深川西高校→早大→三和銀行・三菱商事等→文筆家)で、本来は「巨大投資銀行」「貸し込み」などの経済小説が専門。
中学生時代から長距離走者として頭角を現した金山さんは、一般受験で早大法学部に入学した後、中村清監督の指導の下、箱根駅伝に二回出場されています。
なんでも、この小説は、金山さんが中学から大学にかけて作っていた陸上練習ノート8冊の詳細な記録に基づいて書き上げたものなのだそうです。
ですから、練習や試合の様子、数々の記録がとても緻密に書かれていますし、当時の陸上長距離界の大物選手や指導者の方々が全て実名で登場します。
地方の陸上選手だった筆者が、瀬古らのトップ・ランナーたちと共に箱根を目指すようになるまでの経緯
箱根路を走る選手たちは、何を支えに、何を考えながら走っているのか。
途中で腹痛を起こした時の心境は。
伴走車から中村清監督はどんな声をかけていたのか等々
それらが、実にリアルに描写されています。
本書のサブタイトル『走った者だけが書ける本物の箱根駅伝』に納得しました。
私と同じ時期に本部キャンパス・旧8号館で学んだ金山さんが書かれた本。
そう思って読んでいたら、ぐっと感情移入してしまいました。
ぜひお読みになってみてください。
>管理人
お知らせ有り難うございました
興味深い作品を教えていただきありがとうございます。箱根駅伝前に読んで、気分を盛り上げたいと思います。
箱根駅伝関連の小説としては、
安東 能明 さんの『強奪 箱根駅伝』、三浦しをんさんの『風が強く吹いている』もお進めですが、読まれましたでしょうか?
特に『風が強く吹いている』は“走る人たち”の間でかなり話題になりました。
ノンフィクションでは、
生島 淳 さんの『駅伝がマラソンをダメにした』
亜細亜大学の監督、岡田 正裕 さんの『雑草軍団の箱根駅伝』
も好きです。
ところでこの本に登場する金山氏の一学年下で、4年生では競争部主将をつとめられたO氏とは、以前名古屋稲門クラブでお会いしてお話をさせていただいたことがあります。O氏は学生時代、瀬古さんとともに競争部のエースとして活躍され、4年連続箱根駅伝にも出場されました。私は駅伝については、詳しくはなかったため、初めてO氏にお会いした際に競争部OBと伺い「箱根駅伝にも出場されたのですか?」といった、少々失礼な質問をしてしまいました。今思うと大変申し訳なく、恥ずかしい思いです。O氏は現在母校の中京大中京高校の職員のお立場で同校陸上部の監督をされておられます。
大変興味深い内容で,しかも堅苦しくなく読みやすいため,今朝から読み始め,現在半分ほど読んだところです。
作者は陸上中心のストイックな生活をされていたのですね。故障のため走れなかったつらさ,私も病気で仕事をしばらく休んだ時期があったので,理解できるような気がします。
名伯楽の故・中村氏や,瀬古さんのエピソードなど面白いです。箱根駅伝のスタートまでには読み終えたいと思っています。