外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

公立の中高一貫校

2010-03-12 18:50:24 | 社会全般
一都三県では、公立の中高一貫校が次々に開校されています。

今年の4月時点での首都圏の公立中高一貫校は、東京に11校、神奈川と千葉で各2校、埼玉で1校となります。

その他の道府県では、京都に2校、兵庫に1校あるのみですから、いかに東京が突出しているかが分かります。

東京では、三鷹高校を除いて全てが旧制時代からの伝統校、いわゆる昔のナンバースクールが母体となっています。

小石川中等教育学校(旧制・府立第5中学校)
白鴎高校付属中学校(府立第1高等女学校)
両国高校付属中学校(府立3中)
桜修館中等教育学校(旧制府立高等学校尋常課。新制では都立大学付属高校)
武蔵高校付属中学校(府立第13高女)
立川国際中等教育学校(府立2中)
三鷹中等教育学校(新制三鷹高校)
富士高校付属中学校(府立第5高女)
大泉高校付属中学校(府立20中)
南多摩中等教育学校(府立第4高女)
九段中等教育学校(第一東京市立中学)

伝統校揃いだけあって、例えば、小石川高校(写真)だけをみても、前川春雄・元日銀総裁(東大)、民主党の鳩山由紀夫首相(東大)と小沢一郎幹事長(慶大)、あるいはサッカー協会の岡野俊一郎さん(東大)、俳優の加藤剛さん(早大)といった方々が卒業生にずらり。

東大卒の初のプロ野球選手となった新治伸治投手、あるいは早慶戦で逆転トライを決められてしまった慶応ラグビー部の俊足ウィング・若林選手、そして、以前ご紹介した文庫本「学徒兵らくだ君」の主人公で早稲田経由で医師となった武田専(たけだまこと)さんも小石川高校出身です。

新治伸治さんの記事
「学徒兵らくだ君」の記事へのリンク

なぜ東京ばかりに公立の中高一貫校が設置されるのかと考えてみると、私立や国立の中高一貫の受験校、あるいは私大有力校の付属中学・高校がひしめき、小学校卒業の時点で優秀な生徒の多くが中学受験するが当たり前というような東京特有の現在の雰囲気があるでしょう。

また、都内は公共交通網が発達しているので、かなり広いエリアから中学生が1人で自宅通学可能という理由もありそうです。

筑波大付属のような少人数の国立校以外の中高一貫校は全て私立という現在の状況を改善して、意欲のある生徒たちに都立の低廉な授業料で6年間腰を据えて学ぶ場を提供するということは、とても重要なことだと思います。

来年3月以降、都立の中高一貫校の一期生たちの大学進学が始まります。
きっと東京六大学各校にも大勢の生徒が進学してくるはずです。

神宮球場や祝勝会での自己紹介で、「小石川中等教育学校出身!」あるいは「立川国際中等教育学校出身!」と叫ぶ学生さんが登場しても、戸惑うことなく「名門!」と、すかさず声をかけられるように、今から心の準備をしておきましょう。
(*^_^*)
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2 Comments

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Unknown (伊藤)
2010-03-12 21:54:17
中高一貫が悪いとは言いませんが、勉強ばかりに目を向けられていてスポーツ強化を目指した学校も良いのではないかと思います。
青森山田、桐蔭学園、明徳義塾、高知など私立中学校の強さが近年目立ちます。
返信する
小中一貫 (dawase86)
2010-03-13 02:49:44
愚息は市立の小中一貫校。
中高一貫には意味があると思いますが
小中一貫ってなんの意味があるのか
さっぱりわかりません。

高校無償化に子供手当と教育の平等化に
資するのはまあ賛成です。あとは明治期の
ように国費留学や幼年エリート教育も
これからの日本には必要な気がします。
親の年収に左右されない、格差の相続を
許さない教育システムが日本再生には
必要だと思いますが。
返信する

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