外苑茶房

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香港の話題

2012-05-18 01:25:55 | 大学野球
東京・丸ビルの一階に、数えきれないほど沢山の人形が飾ってありました。
説明ボードを読んでみると、香港と日本のデザイナーたちによる共同の展示会。


この分野に全く疎い私は、「マスプロ・アンテナ」のキャラクターを集めた「なんでも探偵団」みたいなイベントかと思ってしまいました。

「見え過ぎちゃって困るの」という、決して上品とは言えない、マスプロ・アンテナのCMが、私あたりの鈍感な人間にも浸透していた証左でもあります
(;^_^A
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さて、この展示会が、この時期に企画されたのか。
私が想像するに、香港の金融管理局(香港の中央銀行にあたる)の陳総裁の来日に合わせた歓迎イベントではないかと。

香港は、銀行マンの私にとって、好奇心を掻き立てられるところです。

現在の私の上司がいるオフィスが香港にあるという現実も、背景にあるのですが。

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ご存知の通り、香港は長らく英国の植民地として、独特の存在感をアジアで示してきました。
そして、中国の統治に移った後も、人民元ではなく、香港ドル(HKD)が使われています。

そして、その香港ドルの紙幣は、HSBC(香港上海銀行)、スタンダードチャータード銀行、中国銀行という、3つの銀行が、それぞれ香港ドルの紙幣を発券しています。

紙幣といえば中央銀行たる日本銀行が発行した紙幣のみという感覚の現代の日本では、ちょっと考えにくいことかも知れません。

しかし、国家の支払い能力に疑問符がつく状況では、先進国の民間銀行の方が信頼されてきたということです。

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また、香港ドルは、USドルに連動するドル・ペッグ制を採用する代表的な通貨でもあります。

ドル・ペッグ制は、米国との交易に依存する、途上国が採用する仕組みといって良いでしょう。
もちろん、貿易の前提条件が安定するという長所がある一方、独自の政策が取れなくなるという短所もあります。
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しかし、世の中には、様々な考え方の投資家がいらっしゃいます。

香港ドルの複雑な生い立ち、そして中国の目覚ましい経済成長を考えれば、いずれドル・ペッグ制は行き詰まるはずだという相場観に基づく投資です。

ある方いわく、
香港ドル建て預金は、香港ドルのベースで元本保証、僅かながらも利息が付いて、ドル・ペッグ制が廃止された時には、大幅なキャピタルゲインが期待できる。
ジャンボ宝くじを買うより、よほど確率の良い投資だと。

ゼロ金利政策の続く日本では、高金利に魅力を感じて外貨預金投資を始めた方が多いです。

そして、日本国債の暴落によるハイパー・インフレに備えて、それを回避するために外貨投資されている方も、たくさんいらっしゃいます。

そして、香港ドル預金の利率はパッとしないが、ドル・ペッグ制の廃止があれば、一気に大きなキャピタルゲインが望めるという方も、いらっしゃるということです。

楽しいではありませんか。
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