外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

雨と学生スポーツ

2014-06-06 20:44:12 | 大学ラグビー
東京六大学春季リーグ戦の閉幕を待っていたかのように、関東甲信越地方が梅雨入り。
さっそく連日の大雨となっています。

6月10日(火)から15日(日)までの日程で全日本大学野球選手権大会が予定されていますが、雨天順延となる試合が多くなりそうで心配ですね。
特に、地方から上京してくるチームは、宿泊日数などが読めないため、さぞかし事務方は大変なご苦労でしょう。
いつの日か、神宮球場が開閉式ドームに生まれ変わるならば、このような悩みも解消されますね。

雨が降ろうが、雪が降ろうが、試合が行われる競技の一つにラグビーがあります。
ピッチの状態、風向きなどへの対応力も競技の重要な要素となっています。

そのラグビーの黄金カードである早明戦が、国立競技場建替えのために、東京ドームで開催されることが検討されているそうです。

個人的には、場外馬券売場や遊園地もある東京ドーム界隈に、大学ラグビーは全く似合わないと感じます。
屋根付きでエアコンの効いた競技場だというのも、いただけません。

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もっとも、野球場でラグビーが行われること自体は、過去にも例がありました。
第二次世界大戦前、関東のラグビーの試合は、明治神宮競技場(国立競技場の前身)を専用グランドに近い格好で使用していましたが、戦後アメリカ軍に明治神宮競技場は接収されて「ナイルキニックスタジアム」と名を変え、日本人は自由に使うことができない状態でした。

そのため、ラグビーの試合は、神宮球場や後楽園球場(現東京ドーム)で行わざるをえなかったのです。

関東ラグビー協会は、昭和22年頃から新しい専用ラグビー場を建築すべく、候補地捜しをしました。
そのような中、明治大学出身で協会理事であった伊集院浩 氏が見つけてきた土地が、現在の秩父宮ラグビー場、当時女子学習院の焼け跡で、アメリカ軍の駐車場になっていたこの地でした。
戦前の神宮外苑の様子

香山蕃理事長(当時)の戦災火災保険金と各大学OBの浄財等によって、建設資金のめどがつき、ラガーマンの汗の勤労奉仕が加わり、昭和22年11月「東京ラグビー場」(現在の秩父宮ラグビー場)が完成しました。

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早明戦の観客数を収容できる規模の他の競技施設は、早くからサッカーなどに予約されてしまっているらしいです。
とはいえ、神宮界隈に漂う凛とした雰囲気が、どれほど学生スポーツを輝かせているのか。
その有りがたさを改めて痛感いたします。

なお、秩父宮ラグビー場のサブグラウンドには、独立行政法人_日本スポーツ振興センターの仮本社が建設されており、既に東京五輪モードに入っています。


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