外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

生まれ変わった東伏見グラウンド

2010-03-14 08:22:22 | 大学野球
東伏見グラウンドの人工芝化が完了しました。

若い卒業生たちの声を聞くと、土のグラウンド整備に秘めた誇りと数々の思い出を抱いている人が多く、一抹の寂しさもあるようです。

でも、長年苦しめられた水捌けの悪い土質、冬の砂塵の問題が解決されるわけですから、この環境をいかして、より密度の濃い練習をこなして、勝利の栄光を掴み取ってもらいたいものですね。

朝9時半からセレモニーがあります。
東伏見に移転した時の監督、石井連蔵さんとお話ししたら、「砂塵のために、周囲の住宅が洗濯物を干せず、とてもご迷惑をかけてきた。でもこれで大丈夫だ」と喜んでいらっしゃいました。

ところで、東伏見は昔から早稲田の様々な運動部が練習拠点を置く地でしたが、野球部が西早稲田から移転したのは1987年のことです。

野球グラウンドは、当初は人間科学部が新設される所沢キャンパスに移転する計画でした。
しかし野球部関係者が現地調査を行なった結果、土質が粘土質で、造成にも、完成後のグラウンド整備にも費用がかかり過ぎるほか、季節によっては東京都内に比べて気温が5度程度低いという問題が浮上。
加えて、グラウンド建設予定地の近くに保護対象の鷹が棲息し、打撃練習の音や夜間照明などが悪影響を及ぼすという声が自然保護団体から上がったという側面もありました。

そこで、従来から東伏見にあった軟式野球グラウンドに白羽の矢が刺さりました。
ここは、昭和7年に西武から大学が購入した後、野球部の二軍、あるいは入学直後の新人が練習に使用することもあった場所で、所沢と高田馬場との中間地点にあたります。

そんな経緯で、大学当局と野球部が合意に至り、移転となったわけです。

西早稲田の現在の図書館のある場所から移転して、早くも20年以上。
早稲田城下町の温かい雰囲気は望むべくもありません。
かつては大学の教職員、一般学生、商店街の方々の日常生活の中に、野球部が練習する打球音や掛け声が組み込まれていたのですから。

それでも、今や早稲田の野球部といえば東伏見が本拠地だという認識が定着しました。

色々な制約はあるのでしょうが、ぜひ地元の人々に更に親しまれる、かつてのような開放的なグラウンドの雰囲気を可能な限り取り戻すような方向に、野球部が進んでいってくれたらと願ってやみません。
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1 Comments

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綺麗ですねえ~ ()
2010-03-14 16:19:48
管理人様こんにちは。
随分パソコン操作にも慣れてきました。
此方で何度もグラウンドの工事の様子を見ながら…本当に人工芝?になっているんだなあと…
つい先日LAに出発した野球部の皆も充実した顔つきで帰国しました。
今日はセレモニーで明後日からはいよいよ立命館大戦を皮切にオープン戦が始まりますね。
前置きが長くなりましたが、綺麗~と云うのが第1印象です。立派なグラウンドで思いっきり練習して、ぜひ優勝と云う2文字をゲットして欲しいなあと思います。頑張れ!斎藤早稲田!!
オープン戦は、チームの戦略などもあるので、限界は有るかもと思いますが、差し障りのない範囲での管理人様の観戦記を心待ちしています。
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