外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

祝勝会の今昔

2010-03-11 18:12:38 | 大学野球
先日、優勝パレードの話題を取り上げました。
パレードの後には、もちろん歓喜の祝勝会が待っています。

現在は、大隈講堂前、あるいは大学正門付近に鉄骨を組んだ仮設ステージを設置して祝勝会が行われるのが通例となっています。
もちろん当日の主役は優勝を果たした野球部員たちですが、リーグ戦を共に戦い抜いた応援部リーダー、チアによるチャンスパターン・メドレーなどのアトラクションも誇りと喜びに光り輝いています。

私の学生時代は、文学部キャンパスにあった体育局(現在の競技スポーツセンター)の前にあったグラウンドを使いました。

そのグラウンドにパレードを終えた学生たちが続々と集結し、今や遅しと待機します。
すると、応援部のブラスによる「紺碧の空」の前奏がパカパーン、パカパーン、パカパーンと高らかに鳴り響き、その演奏に合わせて、選手たちが、体育局二階のバルコニーに一斉に登場。
会場は一気に歓喜と興奮のるつぼとなりました。
(写真は二階バルコニーからグラウンドを眺めたもの。学生の中にハンドボールのゴールが見えます)

半端でなく盛り上がるのも道理。
あの時代は、優勝パレードの沿道のあちらこちらで、地元商店の方々が行進する学生たちのために一斗樽の日本酒を準備してくださいました。
私たちは一杯ずつ日本酒をガブ飲みし、気勢を上げてグラウンドに到着したのです。

さらに会場には、酒造メーカーから大量に差し入れされた缶ビールが山積みされていて、再び乾杯。
すっかり出来上がった頃に、「紺碧の空」が鳴り響く。
もはや私たちは、「金城庵」か「ニュー浅草」でコンパをやっているかのような雰囲気で肩を組み、野球部と一体となって優勝の喜びに浸ったのでした。

また、私が四年生の時には、久し振りの優勝だというので学生が集まりすぎてグラウンド外にも人が溢れてしまい、結局、祝勝会を三回繰り返しました。
※私は入れ替えを免れて、ちゃっかり三回とも最前列で参加しました。
(^^)v

しかし、何年か経つと、大学の施設拡張のためにグラウンドがなくなってしまいました。
それに伴い、祝勝会は文学部の校舎正面のスペースで行われるようになりました。
比嘉、鳥谷らによる4連覇あたりまでは、この文学部のスペースが使われており、差し入れられた缶ビールの山が、この頃もありました。

しかし、時代が変わってしまったというのでしょうか、校舎正面あたりで祝勝会をやられると「騒々しくてたまらない」と、研究室にいる教授の一部から文句が出たらしいのです。
その結果、現在の大隈講堂前、あるいは大学正門付近へと会場が移ることになりました。

個人的には、そんな文句を言うような価値観の人物は早稲田の教授に採用しないでくれと言いたいところですが、ワンマン理事長の支配する学校ならばいざ知らず、自治を重んじる早稲田では、そういう訳にもいきません。

また、缶ビールの差し入れも見当たらなくなりましたけれど、学生の中には未成年者もいるでしょうし、キャンパス内で酒類を大学が振る舞うことは如何なものかという、時代の要請でもあるでしょう。

とにもかくにも、少しずつ変わりながら続いてきた祝勝会の伝統。
運動部員と一般学生が、これほど一体感を持つことのできる機会は他にはありません。

ぜひ野球部はグラウンドで、学生は応援席で頑張って、最後には歓喜の歌声を早稲田の杜に轟かせて欲しいものですね。

Comments (3)
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