酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

日本女子ソフトボールを称える

2008-08-22 05:29:47 | Weblog
 北京五輪で日本女子ソフトボールチームが悲願の金メダルを獲得した。アトランタ4位、シドニー銀、アテネは銅。どうしても超えられなかった米国の壁をついに突き破った。おめでとう。

 日本がチームスポーツで金メダルを獲得したのは76年モントリオール大会での女子バレーボール以来24年ぶりの快挙である(体操団体などは得点合計競技であり、チームスポーツとは考えない)。次は野球が奮起する番だ。


 予選と決勝トーナメントで米国に連敗、予選のオーストラリア戦や台湾戦はぎりぎりの勝ち方だった。そのチームが、もがきながら掴み取った金メダル、見事なものである。

 優勝の原動力はやはり主戦上野の力投だ。20日はアメリカとオーストラリアを相手とした変則ダブルヘッダー21回を一人で投げぬいた。そして翌日の決勝も7回を1失点に抑えた。テレビで解説していた宇津木前監督が「気力だけで投げている」と評したように、投げることだけに集中したのがよかった。


 肉体、特に下半身の疲労は歴然としていた。フィールディングのミスを連発したのは、筋肉の疲れによるフットワークの乱れが原因だ。決勝の登板は志願したのだろう。チームの柱が「行く」といっているのに、「やめろ」では志気にもかかわる。斎藤監督はそう判断したのだろう。


 試合後のセレモニーで、二番手投手の坂井がさりげなく上野の肩に手を回していたのが印象に残った。13日、14日に連投するなどここまで4試合に登板、防御率1・00は上野を上回る内容だ。北京を目指して現役に復帰した選手である。上野よりは3最年長だ。


 決勝で投げたかったに違いない。自信もあっただろう。だが、地元の新聞に坂井は「上野の負担を減らすのが自分の役割」と語っている。そうした思いが詰まっているチームほど強い。



 それにしても、ソフトボールの決勝トーナメントは強行日程に過ぎる。オーストラリアはメダル確定を懸けたカナダ戦に勝った喜びに浸るまもなく、メダルの色を決める日本戦に突入した。日本も1日2試合だ。こんな無理な日程を組まなければ試合を消化できないとも思えない。まあ、北京が最後だから改善の余地はないのだが…。


 さて、これで日本の金メダルは9個になった。当ブログの見立ては「3~7個、ソフトボールと野球は運次第」だった。上方修正は喜ばしいことだ。柔道の上野と石井はよくて銀と見ていたので、これもうれしい誤算だ。
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