映画好きの友人に誘われて、ロングランのインド映画「きっと、うまくいく」を見に行った。
インドは映画大国であるというのは知っていたが、それはストーリーの合間に歌と踊りがふんだんに散りばめられたミュージカル映画という印象が強かった。
3年ほど前(2009年12月製作)のインド映画「きっと、うまくいく」には、深い内容と映画的な要素が盛り沢山で、私のインド映画に対するイメージが大きく変わったことが、衝撃だった。
舞台はインド工科大学、苦難な幼少期をまっすぐに育った天才児ランチョー(アーミル・カーン)が、親友ファランとラージューと共に過ごした素晴らしき学園生活。そして時は流れ、10年後の現在、ファランとラージューがランチョーを捜す旅に出て、艱難に合いながらも再会を果たすことになる。文字で書くと呆気ないが、いろいろな謎が次々とクリアされていく、その面白さは痛快でステキ。何といっても、楽しかった。
インドが抱える身分制度や教育問題など、難しい社会派的な要素も含んでいるけど、難しかったりややこしく展開したりするのではなく、シンプルに筋が通った展開で進行するのでわかり易い。そんな緻密に構成されたストーリーに引き込まれながら、笑って、泣いて、感嘆した170分(なんと3時間弱)だった。繰り返すようだが、面白かった。
同時に、インドのデリーから北進するその旅の風景(インド最北部の山岳地帯、チベット文化圏)が、ため息が出るほどに素晴らしいことにも感動した。
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