ミントティータイム

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「アジョシ」(2010韓国)

2011-10-07 13:36:17 | 映画・ドラマなど


《 映画『アジョシ』オフィシャルサイトより 》

ウォンビンとの最初の出会いは、2004年「ブラザーフッド」
チャンドンゴンとウォンビンが兄弟の役で、朝鮮戦争を舞台にした韓国映画だった。
美しい人だなと思った。

昨年度 韓国映画界で年間動員数ナンバーワンの映画「アジョシ」
主演がウォンビンだと知って、ぜひ観たいと思っていた。
そろそろ上映期間が終わりそうだと気になっていたら
すでに4度観ている(笑)友人が、もう一度観たいと連絡をくれたので
一緒に丸の内TOEIで鑑賞した。

過去を隠しひっそりと暮らす元特殊部隊員が、
ささやかな交流のあった隣の少女のために悪に立ち向かう 
という、壮絶な殺人バイオレンス映画だった。
目を覆いたくなるような残酷なシーンも多かったけど
妙に美しい映像と、シャープで無駄のないアクションで引き付けられた。

韓国人が感情表現が激しいのは、
大陸的な大らかさと何でもぐちゃぐちゃに混ぜてしまう
「ごった煮的な」文化の中で育まれた国民性なんじゃないのかと思う。
大声で多弁な人々や、とっちらかった色の氾濫する町や部屋など
この映画のなかで、特に感じた韓国らしさであり、時にハーモニーさえも奏でていた。

だからこそ、
無口で、真っ黒なスーツの元特殊部隊員チャ・テシク(ウォンビン)を
引き立てる舞台は揃っていたように思う。



それにしても、ウォンビンの目がいいね。凄くいい。
何も見ていないような 虚ろにさえ見える目の中に
強い怒りや深い悲しみの感情が溢れていたようだった。


秋空に白い雲が広がる有楽町の映画館
地下への階段を降りて観た「アジョシ」は
タイトルの意味『おじさん』から受ける朴とつな印象とは
かけ離れていた内容だった。