小川町で自然エネルギーを活用して循環型農場を成功させている金子美登さんの「霜里農場」見学会に参加しました。50名ほどの参加者は意外に若い人が多く、みなさん熱心でよく勉強されている様子に感心しました。私はといえば循環型農業に興味を持っている夫について来ただけですから、それも気楽に~、遠足気分で!
見学会で頂いた小冊子のサブタイトルには・・・化学肥料・農薬など、工業が作ったものに依存せず身近にある資源(バイオマス・風・太陽)を生かして植物だけでなくエネルギーも自給する農法を目指しています・・・とあります。
山と川の美しい自然に恵まれた農場では、堆肥の生成や合鴨や牛の飼育とその利用などに加え、太陽や廃食油を使ったいろいろな工夫や装置を見ました。ここまで到達するのにはさまざまな知識と時間と努力が必要だったのでしょう、凄いな~!
金子さんは農薬や化学肥料に頼らず、自然の力を生かす有機農業を実践されています。農薬を使わずに農業をするということを見つめていくと、地球環境、食品の安全性、食料自給率などのさまざまな問題に「農薬を使用することでなりたっている、今の農業」が影響を及ぼしていることに気づきます。
国のイニシアチブ(減反政策や農薬などの推進など)が正しいとは限らないし、むしろ間違いだったことをしっかり学んでいかなければいけないのですね。
淡々と誠実に有機農法への取り組みの話をされる金子さんは、来年1月早々にNHKの「プロフェッショナル」に出演されるそうです。もうすでに取材は終わっていて、後はインタビューだけですと恥ずかしそうにお話されていました。
こつこつと信じる道を進んできて、その結果を評価されるということは最高の名誉ですね。その金子さんが最後に食料自給率の不安を挙げて、ますます自給率は下がるだろうし、輸入も確かではないから「安心してはいられないですよ!自分の食べるものは自分で何とかしなければ!」と真剣に話されました。