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12月1日(木): ブラックホールからの光のエコーを「聞く」/火星探査は今!/アルテミスⅠ

2022年12月01日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ブラックホールの驚くべき特徴の一つは、光(電波、可視光線、X線など)はそれらから逃げることはできないが、周囲の物質は電磁放射の強い爆発を生む可能性があることである。それらが外側に移動するとき、これらの光の爆発は、宇宙のガスやダストの雲で跳ね返ることがある。この新しい音響化は、 V404 Cygni と呼ばれるブラックホールからの、これらの「光のエコー」を音に変えている。地球から約 7,800 光年にある V404 Cygni は、太陽の5倍から10倍の質量を持つブラックホールを含むシステムであり、その周りの軌道にある伴星から物質を引き出している。これらの物質は恒星質量のブラックホールを囲む円盤に注がれる。
これら物質は、定期的にX線を含む放射線爆発を引き起こす。このX線が外側に移動するとき、 V404 Cygni と地球の間のガスやダストの雲に衝突し、さまざまな角度で散乱する。NASAのチャンドラX天文台とニールゲーレルススウィフト天文台は、周辺のX線光のエコーをイメージ化した。天文学者達は、光が速度を正確に知っており、このシステムへの正確な距離を決定しているため、これらの噴出がいつ発生したかを計算することができる。このデータとその他の情報は、天文学者達がダストの雲の組成や距離などを深く学ぶのに役立つ。
この音響化はチャンドラとスウィフトのX線データを音に変換している。音響化の中で、カーソルがイメージの中心から円を描くように外側に移動する。X線で検出された光のエコー(チャンドラでは青、スウィフトでは赤の同心円状のリングとして見える)を通過すると、X線の検出と明るさの変化を示す音と音量の変化がある。二つの望遠鏡からのデータを区別するために、チャンドラデータは高周波のトーンで表され、スウィフトのデータでは低くなる。X線に加えて、イメージには、背景の星達を示す光学データが含まれている。

<出典>: 「チャンドラX線天文台(Chandra X-ray)」

<音>: 音響はイメージをクリックして Youtube から。

<ひとこと>: 最初に大きな音が出ます。ご注意を!

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<火星探査は今!>

今日のテーマ: 火星と地球の雲のパターン (エクスプレス)

「火星探査は今!(Mars Topics)」から。

 

 

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<アルテミスⅠ>: 飛行14日目: 深宇宙実験が続く

「アルテミスⅠ」から。

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