天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

NASA、ESAを始め主に外国の宇宙探査情報を
ハッブルから宇宙ステーションまで、幅広く、毎日
提供しています。

10月22日:スキアパレリクレータの縁

2016年10月22日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2010年7月15日に欧州宇宙機関のマーズエクスプレスによってとられた幅42キロメートルのインパクトクレータと多数の小さなクレータが、直径460キロメートルのスキアパレリ盆地の北西の縁にまたがっている。この盆地は、イタリアの天文学者ジョヴァンニ・スキアパレリ(1835~1910)にちなんで名付けられた。欧州宇宙機関とロシア連邦宇宙局共同のエクソマーズ2016ミッションは、また、エントリー、降下、着陸モジュールで天文学者スキアパレリの栄誉を称えている。ジョヴァンニ・スキアパレリは、彼が‘Canali’と呼んだ火星の直線の地形を観測したことで知られている。この‘Canali’ は誤って、知的な存在による広大な潅漑ネットワーク、‘channel(チャネル:運河)’として英語に翻訳された。我々は、今、スキアパレリの言う canali が当時の比較的劣った望遠鏡で生じた誤りであり、火星には水のチャンネルはなく、火星の過去には水が存在した多くの証拠があることを知っている。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック

<ひとこと>: 着陸試験船スキアパレリは10月19日に火星地表への着陸を試みましたが、直後に通信が途絶え、現在、降下中のデータの分析など通信の再開に向けた努力が行われています。その経緯は「ホームページ」の 「アストロトピックス」 から。


コメント    この記事についてブログを書く
« 10月21日:2016年エ... | トップ | 10月23日:国際宇宙ステ... »

コメントを投稿