揃って天体を見つめるアルマ望遠鏡モリタアレイの7メートルアンテナ群の上(写真左上)に、オリオン座が見えています。日本から見ると、オリオン座がこの写真のような角度になることはありません。南半球から見るオリオン座は、北半球から見るのとちがって逆立ちをしているように見えます。南十字星や大小マゼラン雲など南天特有の天体たちもありますが、逆さオリオンもまた、日本から遠く離れた南半球で空を見上げていることを感じさせてくれる天体なのです。
アンテナ撮影に適した時期
アルマ望遠鏡のアンテナと星空を一緒に撮影する場合、一番良い時期はいつでしょう?月明かりの無い、新月のころでしょうか? 実は、半月くらいのころがちょうどいいのです。新月のころはあたりが暗すぎて、アンテナがほとんど写りません。満月では逆にアンテナが明るすぎます。半月くらいのころなら、地上が適度に照らされ、また星空も十分に暗いので、アンテナの機械美と美しい星空を1枚の写真にうまく収めることができます。
<出典>: 「国立天文台:今週の一枚」
<大判>: イメージをクリック
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