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9月29日: エンケラドゥスの新しい視界/お知らせ

2020年09月29日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAのカッシーニ宇宙船のデータからつくられたこの新しい合成イメージは、土星の月エンケラドゥスの、これまでで最も詳細な広域赤外線の視界である。カッシーニの13年間の調査の間に、宇宙船の可視光・赤外線マッピング分光計(VIMS)は、惑星、そのリング、その10の主要な氷の月から反射される光を集めた。また VIMS は、素材の反射する構造について多く語る情報、様々な波長に光を分類した。この VIMS データが、カッシーニの他の詳細なイメージと結合されて、エンケラドゥスの新しい広域なスペクトルのマップに使われた。噴煙の起源である所謂「タイガー・ストライプ」の長く深い傷がここに見られる。しかし、同じ赤外線の地形のいくつかは北半球にも見られる。このことは、北の地域は新しい氷で覆われているが同種の地質学的活動があり、二つの半球に再舗装が起きたことを物語っている。この北の再舗装は、氷のジェットによるものかもしれないし、あるいは、地下の海から表面への地殻の破砕を通した氷のより段階的な動きに起因するのかもしれない。

<出典>: 「カッシーニ(Cassini)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。 

<ひとこと>: 土星探査宇宙船カッシーニは、2017年にミッションを終えています。土星の月(衛星)エンケラドゥスは、木星の月エウロパと共に、太陽系で地球の外に水の海を有すると考えられている数少ない天体です。カッシーニの探査の詳細は、ホームページの 「土星探査写真集」 から。

<お知らせ>: 
① 今夜(9月30日午前)、10月20日に打上が予定されている、国際宇宙ステーションへの商用宇宙船クルー1のミッション概要、記者会見、インタビューなどが予定されています。このミッションには日本の野口聡一飛行士が参加します。ただし日本時間では全て深夜、全て英語です。
➁ 明日9月30日午前11時過ぎに、国際宇宙ステーションへのシグナス貨物船の打上が予定されています。---<追記>:シグナス貨物船の打上は、打上場付近の天候不良のため一日延期となり、10月1日予定に変更されました。

これらの中継放送時刻等はホームページの 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

 

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