ホワイトシェパード・アリエスの日々 ≪一雲日記≫

いつまでもどこまでも一緒に歩こう!

限界です

2008-05-23 | 0~1歳



 用事を終え帰宅しました。毎日ブリーダーさんに電話したいところだが何とか回数を抑え、観察日記を見て学ぶ。アリエスはやっぱり大丈夫で、私が悪いんだよなと落ち込むけれど。いや、本当に落ち込むな。
 今からでも迎えに行きたいが、短期間の頻回移動はよくないし、先輩犬達からも色々吸収してもらいたいし、自分が行けるのが土曜日の夜ということで決まった日程だ。

 正直言って家にいるのが苦痛だし恐怖。しんとしているのがゾッとして、アリエスのいない彼の居場所を見るともう吐きそうだ。外出中はこの写真を持参したがいつも眺めてぐずぐずしていた。つくづくダメ親。

 コメントで励ましてくださった皆様、どうもありがとうございます。もう少しなので何とか・・・

 早く会いたいなあ。

 

故郷合宿記 ~ 出発編 ~

2008-05-19 | 0~1歳









 私達が外出するのでアリエスは故郷の犬舎で1週間を過ごさせて頂くことになった。ペットホテルのケージ生活は嫌だしな・・・そして飛行機移動を何とか乗り切り故郷へ!と思い至ったのだった。幸いブリーダーさんは快諾してくださり、なんと空港まで迎えに来てくださるとのこと。確かに彼はもっと幼い頃ひとりでやって来たが、家に来たからにはひとり旅はさせたくない。自分も一緒に行こうと決めた。
 最近の吠えは周りへの友好的呼びかけと思えるが、空港でもそうなるかもしれない。あるいは大きな恐怖、ストレスを与えるかも?ケージごと乗るペットタクシーも不安。・・・けれど、私の過保護が彼の経験と成長を邪魔している自覚は充分にある。よし、この子ならできる。行っちゃえ!一緒に新しい経験をしよう。

 酔い止めを飲ませたがペットタクシーでは少し吐いた。日曜で高速もすいており、予定よりだいぶ早く羽田に到着。荷物カートに彼の入ったケージを積んでカウンターへ。彼とケージで32.5kg。手続きを終えてからも時間があるので預けるのはギリギリまでやめた。普段通りに、とイスで新聞を読みあくびをしお茶を飲む。ツアーのおばちゃん達に覗き込まれ「あらぁ白熊ちゃん?キツネさんなの??豚さんじゃないわよね」・・・アリエス無言。おじちゃんの集団には「大きいなあ。土佐犬でしょ」・・・いいえ。たくさんの人が通り話し声が沸き起こりアナウンスが続く出発ロビーで、彼は本当に落ち着いていた。そのうち眠ってしまうほどに。

 彼を預け、ベルトコンベアで運ばれて見えなくなるまで見ていた。
 搭乗してからは、うまく着陸してくれるように、それだけを祈っていた。ブラボー機長!まことにソフトなランディング。
 福岡で受取所まで走り、無事再会できた。彼は至って静かだったが「あっ、いたのー」とぱっと笑ってくれた(ように思う)。ブリーダーさんは出口すぐのところで待機してくださっており、その姿がなんとうれしかったことか。すぐにアリエスをケージから出しリードで歩く。あの重いケージを抱えて歩いてくださった。駐車場までの道のり、3回ほど通行人に吠えた。ブリーダーさんもやはり、恐れの吠えではないとおしゃっていた。やっぱり私との関係がまだ甘いのだな。

 犬舎の駐車スペースには小型犬が2頭おり、いつ伺っても元気良く迎えてくれる。今回はアリエスを連れているのでなおさら。アリエスも応じて吠える。リードを引っ張っていると、「行かせてみてくださーい」。えっ?いいんですか?・・・今まで道で対向犬に吠えると相手の飼い主さんがあわてふためいて去って行き、私はアリエスを引き止める、の繰り返し。この大きな体の子に近づけてくれる人にはお会いしたことがなかったのだ。・・・ちょっとひるんでいるうちにアリエスはサッと彼らに近づき、距離が縮まるほどに吠え声の頻度が増す。が、鼻先が合った途端にクンクンし始めあっという間に挨拶を終えた。なんだー、できるんだね、アリエス!君達、ありがとう!!かわいそうなアリエスが近しく匂いをかいだ、初めてのお友達。

 犬舎は大騒ぎ。歓迎声と共にアリエスの存在を察知している。アリエス及び腰。グググと後退しスポンと首輪が抜けた。しかしそこはさすがブリーダーさん。クッと首の皮を捕まえ、ポンと中へ入れてしまったのだった。さて、みんなはすごい勢いでアリエスに殺到し一斉に何者かと判断している。逃げ出そうとあわてて滑るアリエス。でもそれも1分以内のことで、じきに群れは落ち着いてしまった。敵ではないと判断されたアリエスは、もう環境調査に移っている。はぁ~すごいね、君達みんな。
 アリエスはブリーダーさんにははじめからまったく吠えず。はじめの育てのお父さんと、彼は覚えていたようだ。しっぽを振ってついて回る。そして産みの母、ブリティッシュさん(いろはさん)が彼の手の匂いを嗅ぎ、顔を寄せてくれる。なんて優しい表情!彼も甘えるようにすり寄って行く。よかったなあ、こうしてまた会うことができて、よかったなあ。

 朝食抜きだったアリエスには特別にランチを出して頂いた。みんなのつまみ食いを防ぐため「個室」で頂くアリエスだったが、視線が多くてもじもじしていた。

 午後になり犬舎のN0.3犬アロー君がひと泳ぎするとのこと。ワクワクだ。アリエスもくっついて行くことが許された。そして妊娠中のボス、モネさん。3頭で出かけたはずだが、あっという間にN0.2ソニック君(アリエスの若いおじいさん)が追いついて来た。???どうやって出たの?
 海まですぐ。走り出す男の子ふたりにつられてアリエスも猛烈に引っ張る。「離しちゃったら?」の声にこれ幸いと離すと一目散に行ってしまった。が、アリエスだけすぐに戻ってきてこちらを振り返る。「行ってもいいよね?」と確認しているようでかわいく、いいよとカラーを外してやると駆けて行く。うんうんと満足していたが、あとで冷静に考えれば単に「これ邪魔だから取ってー」ってことだったのかも。センチメンタルでいけないな。

 寄せる波にちょっと躊躇したが、憧れのお兄ちゃん達を目指してすぐにザブザブと海の中へ進んで行く。見送る私は感動で思わずヤッター!!と叫んでいた。キャッチボールを愛するふたりはブリーダーさんの投げ入れる石や木片を待ち、落下点へザブンザブン進む。アリエスにそんな余裕はなく、ただただふたりを追いかけていた。笑顔。しょっぱい笑顔。一途な目でふたりを追い、不慣れな変な走りでついていく彼を見るとなんとも言えずかわいかった。そして、ちびのアリエスを気遣い「おい、こっちだよ」とでもいうように振り返って待ったりしてくれる彼らに、驚嘆と感謝。

 犬舎へ帰ると水をがぶ飲み。ずっと競っていたふたりはだいぶ海水を飲んだらしく、何度も滝のように嘔吐した。しかし3頭がジャブジャブと豪快に水を飲んでいる姿は「スポーツはいいよなあ!これでノーサイドね」みたいな男の現場の雰囲気であった。しかしその爽やかな彼らも、順に捕まってホースで塩を落とされていた。たっぷり動き、たっぷり日を浴び、たっぷり楽しんだアリエスは、首ももたげられないほどに眠く、小さい頃大好きだったスノコの上で落ちるように寝入った。群れの満ち足りた穏やかな午後。昔読んだ『野生のエルザ』のような世界だった。

 アリエスについて驚いたことがもうひとつある。犬舎には子犬が3頭いたが、彼らと上手に遊ぶのだ。見たときは目を疑った。あきらかに自分より弱いものを大切に扱う手つきで、チョンチョンと誘う。子犬がゴロンと転がると鼻や手でそっと触れながら時々噛ませてやる。・・・びっくりだ。お兄ちゃんなんだねぇ、アリエス!家では子供だ子供だと言われているけど、彼の能力を私達がどれだけ知らずにいることか。「私達が」まだ無理かもそれはできないかもと過剰に守ることが、どれだけ彼の邪魔になることか。あぁ目が覚める気分だ。「私達の」不必要な恐れこそ、経験でブレイクスルーすべき壁なのだ。

 彼は大丈夫。ここで楽しく過ごせるだろう。夕方になってやっと私は腰を上げた。安心しきって帰るはずなのだが、アリエスは残るのだなと思い直した途端に頭が真っ白になってしまった。気がつけばブリーダーさんのお母さまに「お母さんが泣きよるよ。大丈夫、ちゃんと見とるけんね」と慰められる始末。情けないの極致だった。犬舎の中でヒンヒンと言いながらも、ちんまりと座っているアリエス。遠ざかって振り返るとまだこちらを見ていた。1週間後、きっとお兄ちゃんになってるね。また迎えにくるからね。

 アリエスのいない家の中は、恐ろしいほどひっそりしている。普段騒いでいるわけでもないのに、本当に火が消えたようだ。「アリエス今頃何してるかなぁ」などと言おうものなら、「それを言うな!」と名前を出すのも禁忌だ。みんなむやみやたらと忙しいふりをし、同じところばかり掃除をし、用事もないのに出かける。しゃべり続けないと泣きそうだ。彼の「合宿」は、彼が私達にくれるものの大きさを、彼との家族のつながりを、強烈に認識させる出来事だった。



2ヶ月経過

2008-05-17 | 0~1歳
 アリエスが家に来て丸2ヶ月が経つ。生後21週になりました!家族の誰もが外出先から猛ダッシュで帰宅する日々。駅まで走り、ホームを走り、車に乗ればアクセルを・・・1秒でも早く彼に会いたい一心で。あー幸せだ!! 
 
 この2-3日で、なんだかググッと体が大きくなった。首が太くなりカラーがきつい。胸板がやけに厚い。腰周りも丸みが出てきた。人間と同じで、横幅が出ては背丈に取られ・・・と成長するみたいだ。また「横幅期」に入ったのかな。目を瞠るような成長曲線。

 食の好みで気づいたこと。最近どうもヨーグルトは卒業。牛乳が大好物だ。カルシウムが多すぎるのでは?と不安なので、半分以下に薄めて混ぜている。滑らかな舌触りがお気に入りの秘密のよう。
 いわしや鮭は干したものが好き。柔らかい魚肉は匂いが嫌みたい。色々あるんだねぇ。私達の食事が肉類の日はちょっと申し分けないような気になるが、彼は鼻を2-3回ヒクヒクさせただけでじっとしている。それなのに!味噌汁は我慢できないようなのだ。鍋を温める匂いがしてくると、鼻を上に向けながら台所のゲートのところまで遠征してくる。肉より味噌なの・・・?
 昨日買った牛骨はもう関節を噛み砕いた。あんなに太いのに?どうなってんの、その歯。「1kg」に挑戦する日は遠くないか・・・

 押入れを開けて探し物をしていたらアリエスがサメのようにシューッと回り込んできて、しまってあったうちわを引っ張り出した。取り上げて正面から大風を送ってやると、目をシュパシュパさながら口をガフガフする。あまりに面白いので大笑いしながら続けていたら、すっかり彼の一味になったアリ子母に叱られた。けど面白いから隠れてまたやろう。

おかげさまです

2008-05-16 | 0~1歳
 今日は天気がいいので車で出かけた。あちこちハシゴしたが、アリエスは大丈夫だった。おなじみのお店ではおやつ選びに大喜び。「どれがいいの」と聞くと、1kg以上ありそうな巨大な牛骨をお願いしたいと訴える。そりゃだめだねと言うと、がっかりしたように随分サイズダウンした牛骨をくわえる。あーそれでいいの。もうひとつ上のサイズでもよかったのにね。くわえたからお買い上げ。残念ねー。今回の交渉の失敗から、彼はネゴというものを学んでしまうかもしれない。
 
 彼は少しずつ落ち着きはじめたように見える。吠えまくるということがなくなった。でも、特定の条件ではダメだな・・・目深に帽子をかぶり顔が見えない人、ヘルメット姿、よちよちして挙動が予想できない子供。傾向が分かってきたので対策は講じやすい。

 アリエスとアリ男は大の仲良しだ。共通の趣味、プロレスで絆が結ばれている。いつもいつもいつも、よく飽きないもんだと思うくらい取っ組み合いを続ける。
 昨晩アリエスが少し嘔吐した。私はアリ男がプロレスで興奮させたせいだと思ったが、アリ男は私の目やに拭きがストレスになったのだと考えた。ちょっと雰囲気の悪いリビングで、オエッオエッとしながらそれぞれをとりなすように訪ねて歩くアリエスの姿に反省しきり。気を遣う子の姿にじんとする。

 何度も感じてきたことだが、アリエスを通して人々のありがたみを思い知る毎日は続く。
 出かけると聞いてすぐに預かりを申し出てくださるアニツナパパさん。まだお会いしたこともない上に、この日記により彼の巨体とやんちゃぶりをご存知なのに!・・・まったくお世話になりっぱなし。 
 アリエスのために庭の整備をしてくれたり、いつも気にかけ会いに来てくださるTさん。「オレの散歩の当番は何曜日だ?」・・・アリエスがやって来る前に冗談で話して笑った内容を実は今も楽しみにして、負けないように体を鍛えているらしい。
 ものすごくかわいいバセンジーO君のママ。散歩で通るたびに足を止め、私の育児グチを辛抱強く聞き、明るく励ましてくださる。まだ吠え数が多かった頃から何にも気にせず、アリエスの口の中にも平気で手を入れる。お陰で、家族以外でも体を触れる子になった。

 まさしく「子はかすがい」だね。アリエスのお陰で、人の好意のネットワークの中で生きていることをつくづくと思い出す。皆さんどうもありがとうございます。

 

いろいろランキング

2008-05-13 | 0~1歳
 好きな食べ物。

1位:牛すじ肉 2位:牛乳 3位:豚レバー 4位:鳥むね肉 5位:いわし 
6位:鮭の皮 7位:レバー野菜トリーツ

 ちょっとずつしかもらえなくても、好みは分かりやすい。ガムは色々あるが、硬すぎるとイラつくみたいだ。

 衛生関係。

1位:歯磨き 2位:体拭き・ブラッシング 3位:耳掃除
4位以降なし→爪切りもパウケアも好きじゃない。お風呂は未知数。

 好きな場所。

1位:アリ子部屋の窓枠下 2位:リビングソファ 3位:玄関たたき 
4位:アリ子部屋ソファ 5位:2階廊下マット 6位:アリエス用畳(小)

 ソファもマットもたたみもあるのに、結局は窓のそばの床がいいようだ。

 今日の散歩は覚醒後すぐに連れ出したせいか、ほとんど引っ張らずに歩けた。
ほとんど吠えず。これからも寝起きドッキリ方式でいこうかな。

 写真は、アリエスの姉妹ツナデちゃんのパパさんから頂いたもの。プロの手にかかるとこうなるのだ・・・