ホワイトシェパード・アリエスの日々 ≪一雲日記≫

いつまでもどこまでも一緒に歩こう!

モンローウォーク?

2008-05-12 | 0~1歳
 アリエスは大分背も高くなり、ノシノシ歩きが目立つようになってきた。いつも行くペット用品店に一緒に挨拶に行ってみると、オーナーママさんが初お目見えを喜んでくださった。やはり歩き方が目につくようで、「子供でもシェパード独特ね」とおっしゃっていた。まだおしりは細いなと思っていたが、ブリーダーさんは「横幅がすごい・・・」と驚かれていたのでそうなのだろう。大好きな野球ボールキャッチで、後脚も毎日よく動かしている。がっちり育て!野球は腰だ!

 散歩は範囲を狭めた。そのかわりきちんと歩くこと。これは彼にとっては短距離でも結構疲れることなのだ。とはいえ犬達の大事な情報源であるにおい嗅ぎは、本当はさせてやりたい。上手に歩けるようになったら、短時間、場所を選んで楽しんでもらおうと思っている。

 このところ「吠え」の質が違うように感じることがある。「遊ぼうよ!おおい!」と聴こえる時があるのだ。しかしガタイも声も大迫力なので、先方の飼い主さんがドン引きしてしまう。アリエスは幼い頃から声の表現が豊かなので、その延長の瞬間もあるのではないかと思う。相手を驚かせない紳士の作法というものが、きっと犬社会にもあるだろうにな。なんとかしてそれを身に付けたいものだ。

 彼が私を引っ張って歩く時間が、少しずつ短くなっている。首を痛めないリードの持ち方を習ったお陰で、私自身が大きな安堵感を得た。なによりそれが心配で、かえって中途半端になっているのが分かっていた。散歩後の庭での遊びも、集中力を見ながら短く区切る。すると確かに、運動の質が上がるような気がする。室内でもダラダラと話しかけるのをやめることにする。考えてみれば人間の子供だってそうだよな。愛情の示し方なんて言葉だけじゃないのだ。かわいいかわいいとなで回したところで、彼には迷惑な時もあったろう。私達の子離れができていないのだな。精神的独立を認め合う、大人としての距離感を探し当てなければならない。

 Y先生との記念撮影も、やっぱりたわし。

 

 

 

アリ子をしつける

2008-05-11 | 0~1歳
 今のところ留守番はうまくいっている。家に帰ってきても、アリエス個人の所有物以外何ひとつ動いてはいない。まだ眠る時間が長いので、ヒトが居ないのは結構静かで過ごしやすいのかもしれない。前にあったNTTのコマーシャルみたいに、むしろひとりになれてホッとしていたりして。車庫の開く音で台所のゲートの前にやってきて座っている。まだ眠いけどね、という感じで。あれも彼なりの儀式かな。

 今日はY先生の日。相変わらずテキパキと気持ち良く、アリエスも楽しそうにシンプルで素直な反応をする。元より彼は全然悪いところなどないのだ。徹底的に私の、親としての覚悟を問われる日々だ。何週ごとに何回と決まっているわけではなく、先生もアリエスに会いたいと思って来てくださるので、大人になってもお付き合い頂くことをお願いしている。第1子を育てる新米母を、おばあちゃんや親戚のおばさんがバックアップしてくれている状態だろうか。

 仕事上で痛恨のエラーをした重大な一例を忘れることができない。じっくり振り返って考えると、それは自分自身の責任を軽視した時に起きたことが分かってきた。超優秀な上司がいたのだ。この人と一緒なのだから大丈夫、間違えるはずがない。実際に手を下すのは自分だったのに。どんなに未熟でも、どんなに若くても、自分にしか背負えない責任があったはずだ。
 絶対の信頼を寄せるY先生と共に過ごす時、私はこのことを毎回思い出す。彼の親はこの私。どんな子になっても、彼の一生は私の責任だ。けれど3ヶ月までを素晴らしい群れの中素晴らしい環境で育ててもらった彼の素質は、私自身がそのことを肝に銘じている限り、誤ることはないと信じる。
 

ちょっとずつ

2008-05-10 | 0~1歳
 アリエスのパワーは日々増している。遊んでいてソファの後ろのトンネルを走り抜ける時、3人掛けのソファを動かすほどになった。そして筒状のハウスに飛び込む。アジリティとか向いてるかも。それにしても力持ちだ。

 外出先で排泄を我慢する可能性があるし一緒に宿泊する時などを考え、トイレをちょっと変えてみる。今まで大型犬用の大きなトレイを使っていたが、半分くらいのMサイズに変更。これなら簡単に車で運べる。面積が小さいけど大丈夫かな・・・と思ったが上手にできた。すごいな、「これそのもの」ではなく「この形状でこの材質のもの、ここに置いてあるもの」が自分のトイレであるとシナプスがつながっているのだった。

 いつも洗面所でじっと待っているので、自分がお風呂に入りながら風呂場のドアを細く開けてみた。すると「なんでそんなとこ長くいるのー」とばかりに鼻でこじ開けてじっと観察。(目をつぶって鼻でフンフンッと隙間を広げる様子はめちゃくちゃかわいい。)お湯は大好きなようで、ビクつきながらもバスタブに入りそうになっている。大きめのプラスチックボックスをアリエス用のバスタブにしようと思っていたが、そうか、この大きなお風呂がいいのかもね。

 アリ子は小学生の頃から水泳選手だったが、スポーツクラブに入るまでは水に顔もつけられない子供だった。おまけに疑い深く理解できないと前進できない性質。どうして水中で目を開けて大丈夫なのか理解できず、当然それができなかった。アリ子母は一緒に服を脱いで水に浸かり、色とりどりの歯ブラシを沈めて自分が何度も潜って見せた。アリ子父があきれて果てるまで。そしてとうとう、私は泣きべそをかきながら、水中で緑色の歯ブラシを見分けることができた。意気揚々と風呂場を出る私に、みんな噴き出したそうだ。

 しつけられた先輩犬もいない彼は、家でひとりっ子だ。そして、好奇心はものすごく強いが私に似て理解や納得が前もって必要な性格に見える。初めて経験する事柄は、言い聞かせてもできるものではなかろう。それをしたらどうなるかが分からないのだ。私はかつてのアリ子母のように、身を持って示す必要があるのだろう。いずれ彼に体力と自信と勇気が備わった時、未知のものに独力でチャレンジすることができると信じる。・・・おおげさか。一緒に温泉に入りたいだけデス。

 あんなに嫌がって乗れなかった車には、もう自分からぴょんと飛び乗る。何かを楽しくクリアしていく姿は親として最高にうれしい。

 

 

ワル

2008-05-09 | 0~1歳
 アリエスは私達の足元を狙っている。洗面所で観察を重ねているせいか、着脱可能な「皮」、洋服関係については不思議に思っているようだ。その中でもにおいで楽しめる靴下や、遊んでいると必ず人間が取り返しに来るスリッパは興味の的だ。よほどのお宝と思っているかもしれない。靴下はくわえるとつい本気になってしまうが、スリッパはその気がなくても口にして運んでみる。絶対奪い返しに来てくれるからさ、あの人達、ってな感じでゆるゆるの「噛み」だ。それにしてもこう暑いと、自分の毛皮も脱いでみたいことだろう。

 お腹丸出しの時にちょうど胸のあたりをしゃかしゃかとなでると、どういうわけか右後脚を決まって同じようにしゃかしゃかする。まさに「そんなの関係ねー」の要領だ。なんで?

 近頃のアリエスのしっぽ、痛ーい!喜んでいる時などはムチそのもの。壁やテーブルの足にぶつけながら振りまくっている。あんた、自分は痛くないの??

 彼は知恵者。家具や引き出しの取っ手に「とりかかる」時は、まずペロペロと優しげになめて見せる。私達がよそ見をすると、ゴリゴリとかじっている・・・

 このところちょっとたわしを卒業し、野球ボールに凝っている。投げやすいし、私はこっちの方がいいぞ。野球少年→野球オヤジのアリ男は大喜び。「そうかぁ、おまえ、野球か!」と目を細めている。ところで、アリ男はアリエスとプロレスをするうちムツゴロウ声になる。動物をかわいがる時、ヒトってああなっちゃうのかな。

 

体育会系散歩部

2008-05-08 | 0~1歳
 アリエスは元々大きく生まれた。あまり赤ちゃん顔でなく、まん丸の頭の骨格もがっちり、胴も手足も驚くほど太かった。そして今も、たぶん2ヶ月ほど早く発育しているのではないだろうか。今日から食事も2回になった。朝遊んでから再びたっぷり眠るため、ブランチ的朝食になるのだ。食事の量や回数ってどうやって決めるんだろう・・・と不安に思っていたが、彼の体が見極めてくれることだったのだ。

 正直言って必死に運動させている。もちろん一緒にいるだけで楽しいのだが、スピード・スタミナともに毎日驚異的に伸びる。群れで移動し一緒に新しい世界を探検する散歩、体を作る遊び運動。散歩と運動の意味するものは違うと思うので、何とかしてそれぞれを満たそうと思うのだが、彼にはまだ不足なのかもしれない。以前、「アリエスと運動していればメタボ撃退だな。みんな犬と暮らせばいいんじゃなーい」なんて思っていたがとんでもなかった。この運動量では、メタボの人は朝一番で心筋梗塞になるだろう。厳しいトレーニングで筋肉を増強しているのは、彼ではなく私のほうだ。ランボーみたいになったらどうしてくれる。

 近所のおじさんにバナナを頂いた。いっぱいに房に実ったえらく立派なやつだ。「散歩がんばってるアリ子ちゃんに」だって。一体私はどんなふうに見られているのだろう。朝も晩も髪を振り乱し、目は眠気で腫れぼったく、落ち武者か土偶が血相変えて一目散に走り去ってゆく・・・?バナナくらい届けてあげなきゃあ・・・

 ブリーダーさんからうれしい電話を頂いた。この涙の日記帳を見てくださったのだ。「いい顔になってますね、彼はそちらに行って本当によかったと思います」と。このサロンパスが報われた・・・「はじめの育てのお父さん」から頂いた言葉は本当に感激だった。これからも送り出してよかったと思ってもらえる「群れ」になるように、頑張らなきゃ。そして何より、来てよかったと思ってもらえるように。