ホワイトシェパード・アリエスの日々 ≪一雲日記≫

いつまでもどこまでも一緒に歩こう!

運命論者?

2008-05-03 | 0~1歳
 アリエスを迎えるまで、3年ほどの時間を費やした。「犬と一緒に暮らしたいな」と思い始めてから条件を整えるまで、そしてこのお母さんの子を譲って頂けたら、と思い定めるまで。

 アリ男は少年時代を白い柴犬シロと共に過ごし、彼による精神的支えが大きな影響を与えた。その思い出は大切な大切な宝物だと、折に触れ感じることができる。シロはアリ男の心のずいぶん中心に近いところに、今も生きている。
 私の家には昔大きなジャーマンシェパードのボビーがいた。まるで子牛のように見え、警察犬訓練所を卒業した。しかし屋外におり、その頃まだ犬を恐れていたアリ子母もお勝手口から鍋だけ差し出す日々。アリ子父は仕事。私達はボビーに、家族として充分に寄り添えなかったのではないか。そんな悔恨を胸に過ぎてきた。
 
 「白いのがいいなぁ」「シェパードはどう」・・・みんなの希望を満たす犬種などいないと思っていたが、ある日「白いシェパード」を発見する。いるんだ、すごいね、すごいね!そして詳細情報の収集と紆余曲折の末、犬舎への見学に至る。アリ子母の幼少時咬傷トラウマはきれいさっぱり払拭され、貴婦人のような容貌と控えめな性格のお母さん犬に出会う。私達の訪問時にちょうど妊娠中であった彼女が、アリエスを出産してくれた。

 兄弟姉妹は全部で6頭。男子2、女子4だ。お母さんのお腹の大きさからは9頭ほどと推測されていただけに、1頭ずつの体は大きかった。ブリーダーさんが話されるような、「写真だけでこの子だ!という出会い」なんてないだろうな、やっぱり見に行かなくちゃ。・・・と考えていたのに、アップされた画像を見てみると「この子、この子だ」という思いが湧き上がってくる。自分にしては意外なことだった。けれど予約の順番は男の子のうち4番目だ。その時はまるでシャーマン状態で何をしていても、それこそ夜トイレに起きても、「あの子がうちに来てくれるように」と祈り倒した。夢にまで見た。だいぶ時間が経ち、やっぱりだめだ・・・と失望しかけた頃、電話が鳴ったのだ。
 アリエスにシロやボビーの投影をする危険があったが、そんな心配も無用だった。彼は彼、輝くばかりの率直な生命力と個性。
 
 このブログにコメントをくださる兄弟犬のパパさんママさん達、それに犬達とハッピーライフを送っている人々はきっと、同じ思いの中わが子と出会ってきたのだと確信する。こればかりはやっぱり運命なのではないだろうか。みんな行くべきところへ行く。これからもどうか、幸せであるように。

 明日は頂いた画像で兄弟姉妹の紹介を。