ホワイトシェパード・アリエスの日々 ≪一雲日記≫

いつまでもどこまでも一緒に歩こう!

1日を過ごす

2019-06-26 | 11~12歳
1日のはじまる朝。1日の終わる夜。間はなんとかなるのだけど、光と希望のあふれるような時刻と、静かに落ち着いていく薄暮の時刻は、アリエスの不在が身にしみる。いつになったら涙が涸れるのか知らない。

私は会いたい会いたいと言う。帰っておいでとほとんど呪文のように唱える。だけど、「もしアリエスがそうしたかったらでいいから」と忘れずに付け加える。渋々ながらも。

一緒に暮らしていた日々、自分は押しつけがましくて勝手なことばかりだったのではないかと思う。当時からそれは自覚していたけど・・・、少しばかり人間社会で長く生きているからってね。だからアリエスがすべてのことから自由になった今、アリエスが選ぶものを心から喜べる母ちゃんでありたいと思う。アリエスがこの世を去って、母ちゃんという立場も失ったかと思ったけど、やっぱりずっと母ちゃんでいる。これも身勝手なのかな。

どんな自分でいたら、アリエスは喜んだのだったか。その記憶を探して、今日を乗り切る。ここに言葉を綴ることで未来を指していこうとしているけど、地面に転がっている自分というのは、重いものだ。そして、アリエスが大切にしていた家族もそれぞれに、日常をこなしながら重さに耐え、隠れて泣くのではないかと想像している。過剰な自意識に浸るのではなくいつも皆の思いに気づきいたわること、それもアリエスが教えたのだったな。





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