ホワイトシェパード・アリエスの日々 ≪一雲日記≫

いつまでもどこまでも一緒に歩こう!

ゆるゆるデータ その3

2014-08-23 | 6~7歳
 尿のpHも調べてみましたが、起床時から夕食後まで弱酸性、就寝前に弱アルカリ性となりました。その範囲は6.0~8.0です。ずっと前にやってみた時と同じ傾向です。

 体内の恒常性を保つために、腎臓も大きな役割を果たしています。ざっくり言えば腎臓は血液をろ過するユニットと、それに続くリサイクル工場のようなユニットで機能しています。血液をろ過してできた原尿は、さらにリサイクル工場を通過することで、体に必要なものを再吸収したり不要なものを分泌したりしながら、トイレで私達が目にする尿を作り上げていきます。そのしくみはとんでもなく精妙で、よくこんな方法を考えつき形にしたものだと感嘆します。

 そうして出来上がったおしっこは、体内の環境についての大きな情報源です。pHも血液中の酸塩基平衡を反映し、尿中に溶け出す酸性物質とアルカリ性物質の量により変動します。尿のpHが一定に維持されることが重要なのではなく、血液の状態を一定に保つためのシステムが働いた結果、尿のpHが変動するという点が大事です。

 イヌでこのことがクローズアップされるのは、おもに尿路結石症においてです。酸性であるかアルカリ性であるかによって溶けやすい物質と溶けにくい物質がそれぞれにあるので、pHが変動してどちらも溶けてしまうということが必要なのですね。溶けることができずに結晶化してしまうと、結石に発展する危険があるのです。イヌでは一般に、酸性尿で起こりやすいシュウ酸カルシウム結石、アルカリ尿で起こりやすいストラバイト結石が多いことが知られています。

 腎機能の悪い場合を除いて、イヌの日常生活の中で尿のpHに大きく関与する可能性があるのはやはり、食事と運動。たとえば肉食や運動は酸性尿が出やすくなります。イヌの食生活には議論のあるところですが、野菜や果物をたっぷり食べさせ続けるのは腎機能をみながら慎重にすべきなのかもしれません。

 シニア犬になり運動量が減っていく場合も、飲水量の減少と合わせて注意が必要ですね。季節ごとに1回ずつくらいですけど、アリエスのおしっこを引き続き観察してみたいと思っています。



アリエス大好物の牛スネ肉・・・母ちゃんも大好きだけど、順番がまわってきません・・・


このストウブくんのおかげで、煮物のおいしさがグレードアップ!

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