ホワイトシェパード・アリエスの日々 ≪一雲日記≫

いつまでもどこまでも一緒に歩こう!

きょうだいの旅立ち

2016-09-08 | 8~9歳
これはもうかれこれ8年前の写真。手前がアリエス、向こう側がきょうだいのツナデちゃん


 大型犬で8歳は短くはないという人もいるかもしれない。でも親にとっては、それがいつであっても早すぎる。2007年の12月14日の寒い夜、一緒にこの世に生れ出てきた命が、夏に旅立った。アリエスには常に姉のようであった彼女。ご家族もまた私達にとって親戚であり、たくさんのことを教えてくださる存在です。ブログで思い出を語ったり、昔の写真が残されていることが「帰る場所」になるのだという言葉で、ようやく書くことにしたのでした。

 ツナデちゃんやアリエスがまだ小さい頃、ドッグランで遊んでもらったり那須や岡山でのホワイトシェパードの会に参加したり、本当に楽しかった。その後ツナデ家は犬舎を開設され、ホワイトシェパードの専門家としてこの犬種の研究に余念のない日々を過ごされていました。多忙な中で以前ほどツナデちゃんと遊びに出かけたりできなくなり、そのことをとても悔やんでおられましたが、特別なイベントなどなくても、かわいがられ大切にされ、愛情あふれる視線をキャッチしていたであろう毎日は、彼女にとって本当に幸せであったろうと想像できます。ブリーディングというのは並大抵のことではないと思いますが、ツナデちゃんはそれに挑戦する決心ができるほどの明確な原点になった。いまも生まれているたくさんの犬の、ひとつの原点なのです。

 アリエスが野原を走っていくうしろ姿をみていると、ツナデちゃんもこんなふうに走るのだろうとふと考えます。夢のようにかわいく生まれてきて颯爽と駆け去っていく彼らの人生がとても切なく、ともに暮らす幸運をもらい、しかし見送らねばならない我々のつらさもまた、身に沁みます。生まれ変わって再会したらまた別れなければならないから、天国で少しだけ待っていてくれるように。そう言ったツナデパパの気持ちは察するに余りあるものです。

 暑くも寒くもなく快適な、穏やかで心楽しいその場所で、元気な姿で家族を待てるように。ただそのことを祈るだけです。

 

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