今日の考え事〈applemint1104〉

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「コウノドリ」6話の感想

2017-11-18 11:37:36 | ドラマ
こはる産科病院に切迫流産の可能性がある妊婦が入院してきました。でも、35週で本人は至って元気です。
下屋先生(松岡)と神谷という患者は名前も年も同じ。話をし意気投合して仲良くなりました。
でも下屋は神谷が頻拍なのが気になりました。甲状腺が悪いのかもしれない、とふと思ったのです。
そしてその予想は当たりました。神谷の容態が急変して運ばれてきました。
甲状腺クリーゼという滅多にない病気だったらしいのです。
たちまち心停止に陥ります。医師の努力も虚しく、彼女はあっけなく亡くなってしまいました。子供は無事でした。
 
ここまで20分、かなりの充実感を感じました。さて、しかしこれは序章だったのです。
そこから下屋の葛藤が始まります。
自分が、神谷さんの甲状腺の異常を発見できていれば彼女を救えただろうと、自分の力不足を責めたのです。
彼女は急に外来で妊婦に甲状腺の検査をしたりして、回りを驚かせます。
上司の医師たちからは当然のごとく、叱られます。
四宮は下屋に「妊婦さんの為と偽ってるけど自分が神谷さんの死を乗り越えたいだけだろう、甘えるな!」と一括します。
さすがヒール(こういう人がいないとダメです)。
クールに言ってるけど、もっとガミガミ言ってもいいくらいだけどなぁ。
でもなんと言われようと下屋の思いは変わりません。
「今以上に自分に力をつけて、総合的に患者を診れる医師になりたい」と、救命に一年移ることを希望しました。
 
まーこの向上心は凄いです。聞いてて胸が熱くなりました。(空回りかもしれないけど)
だって今の環境はとてもいいんですよ。助産師さん、医師、みな優しくて頼りになる。でもだからって回りに甘えていたら自分はいつまで経ってもこのままだ。
もっと鍛えられたい、力をつけたいと言うのです。
この年でこんな意欲的な人いますか?毎日の仕事をこなすだけで精一杯だろうに。
異常なくらいの向上心に驚きます。でも医師って毎日の積み重ねだろうに、そんなに早く崖を駆け上がるように成長なんて出来るもんなの?と思いました…。
さくら先生は諭します。「大きな失敗をした時、それは乗り越えることじゃない」と。
産科の医師達は、そんな下屋の気持ちを理解し、救命に温かく送り出します。
さくら先生は「きっとお前は成長する、お前は俺の自慢の部下だから」と優しい言葉をかけます。
四宮先生も下屋にジャムパンを渡し送り出します。
 
颯爽と救命に赴任する下屋でした。
けれど新しい職場ではもう冷たい風が吹き始めています。
「一年なんて言ってるけどどうせ一年持たないだろう」と馬鹿にしたような部長。
「総合的に患者を診れる医師になりたい?ここは勉強の場じゃないんだよ」と霰もない言葉を投げかけられ、ハッとするのでした。
早くも、想像以上の氷のような現場が待ち構えている雰囲気です。
大丈夫か?
 
このドラマの着地点が見えてきません。
産科が舞台の厳しい現実、死と生の重みを扱ったドラマというのだけじゃない、医者の成長を見守る(それは相当むずかしい)話なのでしょうか?
えらく長いと思われるコミックスをとりまとめて作ってあるドラマなので、色々な要素が盛り込んであるのでしょうね。
前半悲しくて後半感動、そして最後に冷や水を浴びせられた6話でした。来週も楽しみです。
 


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