伝統芸能、歌舞伎には全く興味がなかったのですが、このドラマは毛色が変わっていて面白そうだと思い、見てみました。
舞台、役者、稽古場などに半分くらいの時間を割いています。
なかなか絵的にも綺麗で、演目の説明を詳しくやってくれるので、分かりやすいです。
歌舞伎アレルギーの私でもすんなり入り込むことが出来ました。
それにしても主役の玉森って人、どうもぴんと来ない。別にドラマの題にかけた訳ではありませんが。
どこにでもいるタイプですよね。
何か物足りないです。
多くの人の目を引きつけて離さない美男子にやって貰いたかったです。勝手な望みですけどね。
つかみは充分面白く、どんどん先へ進んで行きます。
途中で「これは海老蔵がモデル?」と一瞬疑いました。でも、どこにでもある世襲の問題なんですね。
こういう名門の格式ある家に生まれたらさぞかし大変だろうなと、想像に剰りあります。
相手役の川島海荷さんの元気はつらつさが気持ちいいです。
初恋相手の中山優馬の位置も独特で分かりやすい。
脇を固めるベテラン勢もそれぞれ個性的です。
期待してなかったのが意外な好印象でした。
玉森くんは想像通りのやる気のないボンボンですが、海荷に焚きつけられたり、ライバルの中山くんに対抗心を抱き次第にプロ意識に目覚めて行きます。
ありきたりのストーリーで、初回で全編のほぼ大まかなあらすじとネタをばらしてしまったようにも見えます。
ですが、若者が与えられた環境の中で精一杯生きて、複雑な人間関係の中から恋も勝ち取って行こうとする。
その姿が爽やかで、清涼感さえ感じました。
どんな境遇の中でも普通に頑張る、という当たり前の事を描いています。
玉森君が海荷の恋心を思って、中山の名で毎日なでしこの花を送りつけるというエピソードには、感心しました。
そういう優しさが、御曹司の人の良さを表わしていますね。
来週も、楽に見れそうです。
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