群馬在住の俳人・国比呂さんという方の「上州俳句茶屋」というサイトに「上州諷詠」というページがあって、上州(群馬)の風物を詠い込んだ俳句を紹介している。
<迦葉山> 夏木立迦葉天狗と遊びけり 白兎
<上州> 上州の風ひりひりと野良の梅 たかし
<上州> 上州に入るいきなりの春みぞれ 久栄
<上州> 上州を訪へば茶受けの夏蕨 珪子
<空っ風> 上州の空っ風さへなく晴れて 汀子
<前橋市> 前橋は母の故郷霜夜明け 立子
<榛名山> 種蒔や萬古ゆるがず榛名山 鬼城
<榛名山> 竹秋や布団干し居る榛名駕 元
<赤城榛名> 麥浪や赤城榛名も程近く 春夫
<榛名山> 雲少し榛名を出でぬ秋の空 漱石
<高崎観音> ほほえみは碧空にあり初観音 康弘
<浅間山> 浅間から分かれて来るや小夕立 一茶
<赤城山> 赤城から男体にかけ大根干す 等
<前橋市> 前橋の初市風に明けにけり 蓼穂
<妙義山> 福だるま妙義は雲を飛ばしけり 青児
<浅間山> 上州に友あり親し初浅間 鉄之介
<嬬恋村> じゃがたらの花裾野まで嬬恋村 伊昔紅
<嬬恋村> 嬬恋に玉菜すすぎの雨いたる 忠男
<赤城榛名> 寒月に雲跳飛ぶ赤城榛名かな 碧梧桐
<榛名富士> 榛名富士雨後のみどりの濃かりけり 喜久子
<赤城榛名> 元旦や赤城榛名の峰明り 鬼城
<赤城> 秋霞赤城をとほき山とせり 秋桜子
<谷川岳> 雪崩して谷川岳はなほ拒む 青畝
<妙義山> 秋風や野に一塊の妙義山 蛇笏
<榛名富士> 榛名富士映る湖畔にキャンプ張り 章
<一の倉沢> 雲飛び去り一の倉沢梅雨月夜 日郎
<荒船山> 柿すだれ荒船山の下に住む 霜舟
<榛名山> 氷解けて桜咲くなり榛名山 子規
<谷川岳> 谷川岳天そそる巌の雪被たる 日郎
<碓氷峠> 火の見高う碓氷峠や冬の山 碧童
<湯桧曽川> 栗咲くや月夜翳濃き湯桧曽川 羊村
<赤城山> 何時とて赤城降ろしや玉子酒 利正
<空つ風> 空つ風村は大地にしがみつく 等
<赤城山> 迅雷や黒檜の肩のうるし雲 うしほ
<赤城山> 一村の吹き流しみな赤城指す 銀葉
<榛名山> 榛名山大霞して真昼かな 鬼城
<上 州> 上州の寒さ半鐘いまも吊り 昭彦
<碓氷峠> 芒咲く車まばらな旧碓氷 きらら
<妙義山> 秋風や妙義の岩に雲はしる 子規
<妙義山> 凩や妙義が嶽にうすづく日 鬼城
<嬬恋> 葛咲くや嬬恋村の字いくつ 波郷
松本たかし、稲畑汀子、星野立子、村上鬼城、島村元(はじめ)、夏目漱石、小林一茶、瀬尾蓼穂、大嶽青児、松崎鉄之介、河東碧梧桐、水原秋桜子、阿波野青畝、飯田蛇笏、岡田日郎、正岡子規、倉橋羊村、富田うしほ、吉田銀葉、金子伊昔紅、小澤碧童、石田波郷などなど俳句界の巨星がずらりと名前を連ねている。
康弘とは地元群馬の大政治家で俳人でもあるあの大勲位・中曽根康弘元総理である。
その中に <迦葉山> 夏木立迦葉天狗と遊びけり 白兎 と、あるのは誰あろう不肖秋山白兎(はくと)なのだから尻の穴の周りがこそばゆいことこの上もない。この句は俳句を始めたばかりのころどこかのサイトへ投句したものであるが幸いにも国比呂さんの御眼にとまって「上州諷詠」に収録していただいたものとこころより感謝している。
迦葉山は、高尾山薬王院、鞍馬寺と共に「日本三大天狗」と言われている。沼田市街地から北方約16km、武尊山系に連なる深山幽谷の浄域にあり、春は新緑、夏は霊鳥「仏法僧」の声を聞き、秋は全山紅葉、冬は白雪四囲を覆う。
弥勒寺(みろくじ)は嘉祥元(848)年に開創。桓武天皇の皇子・葛原親王の発願により天台宗比叡山座主・慈覚大師を招いて第一世とされ、康正2(1456)年、曹洞宗に改宗され、徳川初代将軍の祈願所として御朱印百石・十万石の格式を許された由緒あるお寺である。
迦葉山参りでは、最初の年、中峰堂から天狗面を借りて帰り、次にお参りする機会に借りた面を持ち、さらに門前の店で新しい面を求めて添え、寺に納め、また別の面を借りてくるという、ならわしになっている。
さて、英訳されたというのはOmamori - Japanese Amuletsというサイトに掲載されている。
夏木立迦葉天狗と遊びけり
natsu kodachi Kashoo Tengu to asobikeri
trees in summer -
we play with the tengu
of Mount Kashoozan
Shiro-usagi 白兎
Haiku from Joshu 上州俳句茶屋
source : musasi555jp
と、いうことで、私の俳号がシロウサギになっているのはいささか遺憾であるが、これも国比呂さんの「上州俳句茶屋」から転載されている。私は英語はさっぱりなのでOmamori - Japanese Amuletsというサイトのことも含めて詳しくお解かりになる方はぜひご教授願いたい。
<迦葉山> 夏木立迦葉天狗と遊びけり 白兎
<上州> 上州の風ひりひりと野良の梅 たかし
<上州> 上州に入るいきなりの春みぞれ 久栄
<上州> 上州を訪へば茶受けの夏蕨 珪子
<空っ風> 上州の空っ風さへなく晴れて 汀子
<前橋市> 前橋は母の故郷霜夜明け 立子
<榛名山> 種蒔や萬古ゆるがず榛名山 鬼城
<榛名山> 竹秋や布団干し居る榛名駕 元
<赤城榛名> 麥浪や赤城榛名も程近く 春夫
<榛名山> 雲少し榛名を出でぬ秋の空 漱石
<高崎観音> ほほえみは碧空にあり初観音 康弘
<浅間山> 浅間から分かれて来るや小夕立 一茶
<赤城山> 赤城から男体にかけ大根干す 等
<前橋市> 前橋の初市風に明けにけり 蓼穂
<妙義山> 福だるま妙義は雲を飛ばしけり 青児
<浅間山> 上州に友あり親し初浅間 鉄之介
<嬬恋村> じゃがたらの花裾野まで嬬恋村 伊昔紅
<嬬恋村> 嬬恋に玉菜すすぎの雨いたる 忠男
<赤城榛名> 寒月に雲跳飛ぶ赤城榛名かな 碧梧桐
<榛名富士> 榛名富士雨後のみどりの濃かりけり 喜久子
<赤城榛名> 元旦や赤城榛名の峰明り 鬼城
<赤城> 秋霞赤城をとほき山とせり 秋桜子
<谷川岳> 雪崩して谷川岳はなほ拒む 青畝
<妙義山> 秋風や野に一塊の妙義山 蛇笏
<榛名富士> 榛名富士映る湖畔にキャンプ張り 章
<一の倉沢> 雲飛び去り一の倉沢梅雨月夜 日郎
<荒船山> 柿すだれ荒船山の下に住む 霜舟
<榛名山> 氷解けて桜咲くなり榛名山 子規
<谷川岳> 谷川岳天そそる巌の雪被たる 日郎
<碓氷峠> 火の見高う碓氷峠や冬の山 碧童
<湯桧曽川> 栗咲くや月夜翳濃き湯桧曽川 羊村
<赤城山> 何時とて赤城降ろしや玉子酒 利正
<空つ風> 空つ風村は大地にしがみつく 等
<赤城山> 迅雷や黒檜の肩のうるし雲 うしほ
<赤城山> 一村の吹き流しみな赤城指す 銀葉
<榛名山> 榛名山大霞して真昼かな 鬼城
<上 州> 上州の寒さ半鐘いまも吊り 昭彦
<碓氷峠> 芒咲く車まばらな旧碓氷 きらら
<妙義山> 秋風や妙義の岩に雲はしる 子規
<妙義山> 凩や妙義が嶽にうすづく日 鬼城
<嬬恋> 葛咲くや嬬恋村の字いくつ 波郷
松本たかし、稲畑汀子、星野立子、村上鬼城、島村元(はじめ)、夏目漱石、小林一茶、瀬尾蓼穂、大嶽青児、松崎鉄之介、河東碧梧桐、水原秋桜子、阿波野青畝、飯田蛇笏、岡田日郎、正岡子規、倉橋羊村、富田うしほ、吉田銀葉、金子伊昔紅、小澤碧童、石田波郷などなど俳句界の巨星がずらりと名前を連ねている。
康弘とは地元群馬の大政治家で俳人でもあるあの大勲位・中曽根康弘元総理である。
その中に <迦葉山> 夏木立迦葉天狗と遊びけり 白兎 と、あるのは誰あろう不肖秋山白兎(はくと)なのだから尻の穴の周りがこそばゆいことこの上もない。この句は俳句を始めたばかりのころどこかのサイトへ投句したものであるが幸いにも国比呂さんの御眼にとまって「上州諷詠」に収録していただいたものとこころより感謝している。
迦葉山は、高尾山薬王院、鞍馬寺と共に「日本三大天狗」と言われている。沼田市街地から北方約16km、武尊山系に連なる深山幽谷の浄域にあり、春は新緑、夏は霊鳥「仏法僧」の声を聞き、秋は全山紅葉、冬は白雪四囲を覆う。
弥勒寺(みろくじ)は嘉祥元(848)年に開創。桓武天皇の皇子・葛原親王の発願により天台宗比叡山座主・慈覚大師を招いて第一世とされ、康正2(1456)年、曹洞宗に改宗され、徳川初代将軍の祈願所として御朱印百石・十万石の格式を許された由緒あるお寺である。
迦葉山参りでは、最初の年、中峰堂から天狗面を借りて帰り、次にお参りする機会に借りた面を持ち、さらに門前の店で新しい面を求めて添え、寺に納め、また別の面を借りてくるという、ならわしになっている。
さて、英訳されたというのはOmamori - Japanese Amuletsというサイトに掲載されている。
夏木立迦葉天狗と遊びけり
natsu kodachi Kashoo Tengu to asobikeri
trees in summer -
we play with the tengu
of Mount Kashoozan
Shiro-usagi 白兎
Haiku from Joshu 上州俳句茶屋
source : musasi555jp
と、いうことで、私の俳号がシロウサギになっているのはいささか遺憾であるが、これも国比呂さんの「上州俳句茶屋」から転載されている。私は英語はさっぱりなのでOmamori - Japanese Amuletsというサイトのことも含めて詳しくお解かりになる方はぜひご教授願いたい。
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