日々是好舌

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粟ケ岳無間の鐘は井戸の底

2020年12月05日 13時20分05秒 | 日記
 粟ケ岳(あわがたけ、あわんたけ。別名無間山)は、静岡県掛川市と島田市に跨る標高532mの山である。山頂は掛川市東山に属し、島田市との市境までは約200mほどである。山頂には阿波々神社があり遠州七不思議の一つ無間の鐘の伝承がある。

 山頂近くの南東斜面にはヒノキが『茶』の文字に植林されており、島田方面や牧之原台地上から見ることができる。当初(昭和7年)は松が植えられたが、マツクイムシによる枯損から、昭和58年にヒノキに植え替えられた。

 過去の山の姿は、江戸時代の安藤広重「東海道風景図会」の一枚に描かれているほか、昭和時代初期の東海道から見た風景絵葉書にも残る。これらの時代には山頂付近にしか樹木は存在せず、山の大部分は草地となっていた。

 阿波々神社(あわわじんじゃ)は、静岡県掛川市初馬にある神社。粟ヶ岳の山頂付近に鎮座する。祭神として阿波比売命を祀り、736年に創建された。阿波々神社の境内には、素戔嗚命と櫛稲田姫を祀った八重垣神社も併設されている。周辺は照葉樹林に覆われており、この林は「阿波々神社の社叢」として掛川市が文化財に指定し、天然記念物として保護している。また、この森の中では大きな岩が散見されるが、それらは磐座として祀られていた。736年の創建以来、延喜式内社に列せられ崇敬を集め、掛川城城主の保護を受けてきた。

 遠州七不思議のひとつにも挙げられる「粟ヶ岳の無間の鐘」の伝承では、鐘を井戸に投げ込んだと伝えられているが、その井戸が境内に残されている。無間の鐘(むけんのかね)とは、静岡県、佐夜の中山にあった曹洞宗の観音寺の鐘。この鐘をつくと現世では金持ちになるが、来世で無間地獄に落ちるという。
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