日々是好舌

青柳新太郎のブログです。
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浜岡原発の運転停止だけでは意味が薄い。

2011年05月09日 14時52分14秒 | 日記
中部電力浜岡原発を運転停止するという菅総理の突然の発表には正直言ってびっくりした。
中部電力本体のことは兎も角も、地元自治体や原発関連企業で働く多くの人たちの雇用や経営にどこまで配慮した発言なのか皆目見当がつかない。
意地の悪い見方だが政治的なパフォーマンスだとみられても仕方が無いだろう。

川勝静岡県知事は直ちに総理の英断であるという肯定的なコメントを寄せたが、運転停止だけでは根本的な危険回避にはならないというのが素人の私の見方である。
なぜなら、浜岡原発には既に廃炉を決めている1,2号機にも多くの使用済み燃料棒を貯蔵しているからである。

東電福島原発の事故でも運転停止中の原子炉で使用済み核燃料の冷却機能が壊れて放射能を撒き散らしている。運転を止めても使用済み燃料棒を処分しない限り地震や津波による原発災害から完全に免れることが出来ないのである。

電力会社は営利を目的とする民間企業である。運転を止めれば原発で働く人員を大幅に削減するだろう。そこへ不測の事態が発生したとしても使用済み或いは使用中の格燃料棒の冷却機能を維持するだけの十分な人員を常時配置できるのかが心配である。

一昨年の地震のときに緊急停止した3号機は、地下の地層に軟弱なところがあって地震の揺れが増幅されたとか言うのが当時の説明であったように記憶している。私の記憶も曖昧だから聞き違いであればよいのだが、もし当時の説明が事実であるとすれば地下深くの地盤などは改良の方策も限られているのではないかと心配される。

運転停止している間に、地震・津波対策を施して運転を再開するのか、或いはそのまま全面的に原発廃止に向かうのか、これからの動向が大いに気になるところである。
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