杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

ボン・ボヤージュ 家族旅行は大暴走

2018年04月07日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)

2017年7月22日公開 フランス 92分

待ちに待った夏休み! コックス一家は“未来のシステム”搭載の新車で、バカンスへと旅立った。ところが、出発してまもなく自慢のシステムがあっさり故障、車は時速160キロでハイウェイを大暴走! 極限状態の中で、次々と明かされていく〈驚愕の秘密〉に家族は崩壊ブレイク寸前! 向かう先には人類史上最大の渋滞が─!果たして、罪なき(少しある)コックス一家の運命は?車も悪あがきも止まらない。 そして、アカデミー賞®製作スタッフだもの、まさかの大感動へまっしぐら! なのか???(公式HPより)

 

夏休みのバカンスでドライブ旅行に出かけた一家が、車内で繰り広げる騒動を描いたコメディです。

バカンス旅行を一番楽しみにしているのはお父さんのトム(ジョゼ・ガルシア)張り切って妻と子供たち(一風変わった9歳の娘リゾン、やんちゃな7歳の息子ノエ)を起こして用意をしているところにやってきたベンじいちゃん(アンドレ・ドュソリエ)に妻のジュリア(カロリーヌ・ビニョ)はご機嫌斜め。どうやらこのじーちゃん、トラブルメイカーの様子早速トイレを詰まらせるじーちゃん。これは絶対後で騒ぎになるぞという前振りを残して出発です。

買ったばかりの新車は最新ナビ付き、その名もメデユーサ。何か不吉な予感のする名前だこと快適なドライブの筈が、GSに立ち寄れば、母親に置いてきぼりをくらった女の子・メロディ(シャルロット・ガブリ)をじーちゃんが拾うわ、ワイパーは折るわで早くも波乱の予感。そして案の定、自動スピード調整が壊れ、じーちゃんの助言を聞いたことで更にスピードはUPし、高速道路を時速160キロで暴走することに。

冗談ではないとわかって家族はパニック状態に。頼みの警察官は無能だし(パトロールに出て茂みでナニやってんだか)、カーディーラーは当てにならないし、後部座席に潜ませていたメロディまで出てきててんやわんやです。途中のパーキングを通り抜ける際にBMBのドアをぶっ壊したことで、持ち主の男は怒り狂って追いかけてきますが、こちらは明らかにお笑い要員。ドアだけじゃなく、蜂に刺され、お小水はをかけられ、ロマたちにボコボコにされと散々な目に遭うのだけれど、そもそもが単細胞の切れやすい暴力男のようなので、ちっとも同情心が湧きません

絶体絶命の状況で、家族の秘密も次々暴露。妻は下の階の若い画家と浮気、じーちゃんまでお父さんとの親子関係がどうのこうのと言い出す始末。あれれ?シリアスになっちゃうの?と思ったけれど、何だかうまく収まっちゃいましたね。

学生時代は学問に燃えていた夫が今では豊胸手術とシワ取りで大儲けすることに夢中で、三年間同じ靴を誕生祝に贈っていることにも気付かないことが不満の妻の気持ちや、運命の人を追い求めて10年で30人に振られたじーちゃんの情熱的な一面など、笑いだけじゃない面も。

車(持ち主の妻はお父さんの顧客で、じーちゃんが中国製の安物デトックスを仕入れたせいで拒絶反応を起こして顔が腫れあがっている設定)で追いかけてきた警官たちが子供たちと少女を窓から救出し、妻もヘリに。残った父さんとじーちゃんは車ごと吊り上げられ一件落着・・・とはいかないのがコメディです。電子制御ばかりか、ブレーキも取れちゃうし、とどめが空中分解。欠陥車であることは間違いないわけで、件のディーラーも別の顧客が車内に閉じ込められて、職を失うことになったようで

フランス映画らしい、ハイテク技術や警官への皮肉と風刺のパンチが効いていました。

もし、こんなじーちゃんが身内にいたなら・・・嫌だ~~~


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