シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

映画は見るときによって感じ方も違うね・・「さらば美しき人」

2005-05-14 22:20:11 | Weblog
71年、ジョゼッペ・パトローニ・グリフィ監督作、「さらば美しき人」

これはね、テレビ放映で見たんですよ。たぶん72年とか73年に・・
中学生だよね~自分は。こんな映画よくテレビでやったな~

劇作家ジョン・フォードの「あわれ、彼女は娼婦」とかいう原作の映画化らしい。イタリアで金持ちのボンボンが10年あまり勉学の旅で離れていた我が家に戻ってみると、血をわけた妹、アナベラは美しい女性に成長していた。

彼はアナベラを妹として見ることができず、自分の欲望に苦しむ。
アナベラもまた、立派にかっこよくなった実の兄に心惹かれてる。

最初は兄である主人公が欲望と戦うさまが描かれている。そして、ついに一線を越えるふたり・・

しかし、当然近親相姦は許されるものではなく、アナベラは求婚してきた貴族の男性と結婚せざるえなくなる。

初夜を拒否し続けるアナベラだったが、ついに・・
しかし、その真っ最中に彼女は失神してしまい、実は妊娠していることが発覚してしまう。
もちろん兄との間の子供だ。

事情を察知したこの亭主は、兄一族を呼び、華やかな宴を催すと見せかけて・・彼ら一族を全員皆殺しにしてしまう!

てな展開・・ね~よくテレビでやったでしょ?

ラスト近くの虐殺シーンはかなり強烈で、当然兄もアナベラも殺される・・
でも、彼らにとってはそれで解放されたのかもしれないかな・・とは思う。

この映画、少し前にレンタルで見てみました。いや~、なんだかね~
子供のころに、「すごい!感動した!」っていう映画も時を経て見ると、違って見えるもんだな~

うちの相方などは、「全然感情移入できないじゃん!全然面白くない!」

だいたい、主演のアナベラ役のシャーロット・ランプリングが好きじゃないのよ、彼は。
私は好きな女優さんのひとりなんだけどね。彼女の非常に若いころの作品で、神々しいくらいにキレイ・・この暗い宿命を背負ったヒロインにはぴったりの顔立ちっすよね。

後味も悪いけど、ヨーロッパの暗い雰囲気が好きな方なら、一度見てみてね!

最新の画像もっと見る

コメントを投稿