映画って、
見た後からジワジワ~~って気になっちゃう作品もあれば、見ている間はエキサイトしても終わると「なんだっけ?」的な作品もある。
先日レンタル鑑賞の「路上のソリスト」
テンポと構図が「いいね、いいね」
ロバート・ダウニーJRも出ているし!
でも、見終わった後、不思議に「あとひき」「余韻」がありませんでした。
これが実話だからかも・・しれないね。
作り話だったら、ここでこうエモーショナルに!ってできるんだろうけど、
実話だからさ、そうはできない・・ある意味、乾いた感触でエンディングするからかもしれない。
路上生活を送る天才音楽家(ジェイミー・フォックス)と新聞のコラムニスト(ロバート・ダウニーJR)。
音楽家は統合失調症を患っている。
たぶん音楽一途に生きてきて、そのあまりの純度の高さで精神がパリンって割れちゃったんだと思う。
でも、人の言っていることは、ある程度理解できるようだし、記憶もある程度保てるようなので、閉鎖病棟に入れられるレベルとは言えないかな。
コラムニストは彼の音楽を聴き、素晴らしさに心打たれ、なんとか普通の生活を送れるようにサポートしてやりたいと奮闘。
でも、思ったように動いてくれないのは当たり前だよね、病気なんだもの。
風邪を引いている人に「鼻水たらすのはやめろ」って言っているようなもの。
不安定と安定の間を大きく動き、妄想が聞こえて冷静でいられなくなるのが症状なんだもの。
コラムニストは、音楽家を助けることで、彼から神のように思われ、愛されることに「迷惑し、困ってしまう」あたりが人間的で宜しかったね。
良い要素がいっぱい詰まっているのに、何度も見たいと思うほどではなかったのは不思議。
余計な話だが、ロバートは、短髪より少し長めのヘアスタイルの方がかっこいいと思う。
「路上のソリスト」、ロバート・ダウニーJRが出ているのですか。彼は好きな俳優さんなので、「路上のソリスト」を観たいなと思いました。
“ 音楽一途に生きてきて、そのあまりの純度の高さで精神がパリンって割れちゃった ”って箇所を読んだとき、「シャイン」(『シャイン』で良かったのかな? 主人公がラフマニノフの曲を猛特訓していて精神パリンなっちゃう映画)が思い浮かびました。で、人っていうのは誰でも根をつめすぎると精神パリンしちゃうものなのかな……と思いました。
ロバート・ダウニーJRつながりの話題を一つ。
あのですね、先日「崖っぷちの男」を観てきたのですが、その映画に「愛が微笑む時」でゴーストになる白人女性役を演じていた人(その女優さんの名前知らない。確か……ずっと前に仕入れた情報で、それが間違っていなかったら、その女優さんはケビン・ベーコンの奥さん)がTVレポーター役で出演していました。
ちなみに「崖っぷちの男」ですが、まあま面白かったです。なんか、ストーリーそのものは全然ちがうのですけど、主人公の置かれている状況が何年か前に公開された「ホーンブース」(これも題名が正しいか自信なし。男が事件に巻き込まれて公衆電話ボックスから出られなくなっちゃうって設定の映画)の主人公が置かれている状況と似ているように思いました。
以上。今回これにて失礼します。
あの場合は、音楽一途プラス異常に厳しい父ちゃんとの愛憎、確執でもって精神パリンになっちゃいましたよね。
本作に登場する音楽家の精神パリンも音楽一途プラス(おそらく)お姉さん(いい人みたいですが)との何かがトリガーになっているようです。
「崖っぷちの男」と「ホーンブース」が似た感じ・・っていうのは、他のブロガーの方も書いていましたね。
これもレンタルになったら
見よっと。