月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

この瞬間をどう捉えるかで見え方は変わる

2020-05-31 23:57:25 | コロナ禍日記 2020

 5月2日(土曜日)

 

 朝7時に起きて、白湯にヤマザクラのハチミツを加えたものを飲む。読書。

 

 午前中、原稿を書くも、頭の中で見ている映像がうまく言葉にできずに、はがゆい。出口を求めて出掛かっているのにわからなくて、自分がつい、使いつけている安易な表現で体裁を整えて、その場をまとめてしまおうとしている。いやだな、そういうのは。待って、根気よく考えて最も心に近い言葉を探りたい。

 

 12時をまわってもずっと仕事場から出てこないので、お昼はパパさんが高菜ラーメンをこしらえてくれた。(1食でも作ってくれると本当に助かる)

 

 午後。Nがこれは絶対に見なきゃあといいながら BS「美の壺」日本の避暑地スペシャルをかけて、「早く来て」と呼ぶ。

 長野県の「上高地帝国ホテル」からスタート。帝国ホテルのロビーラウンジには、巨大なマルトルピースがどーん!と鎮座。昨年宿泊した星野リゾート奥入瀬渓流ホテルをふと彷彿させてため息。熟年夫婦の旅はいい。若い頃のように話さなくていい。年齢を経て、共に旅をできるのが理想である。

 青森は、新緑のいまが最高の季節のはず、画面を見ながら心は緑の中にすっぽり包まれた気分に浸る。

 



(写真は、昨年5月の奥入瀬渓流ホテル)
 

 「高原の食卓に異国の味わい」で紹介されたオーベルジュ「ル・トン」(静岡県伊東市)。軽井沢の朝食シリーズ「キャボットコーヴ」で紹介されたルバーブのジャムも赤がきれいで香りもよさそう、目が画面に釘付けに。

 洋館の避暑地の良さは、湖・森・海と羨望のよいことが条件なのである。よいなーーと羨ましがっているところに、パパさん

「わが家も、リビングに居てこれだけ高い山並みが、座った目線で見えているのだから、まぁ毎日避暑地みたいなのだよ」と。

 なるほど。いまある目の前をどう捉えるかで、見え方は変わるのだな、と思うに至る。

 

 ティータイムには、プリンを器に盛り🍮飾ってみた。ガラスの器がいまひとつで、フルーツも柑橘類ばかりだがアイスクリームには、ハーゲンダッツのいちごと白熊があったので添える、ま、これもプリンアラモードだと見えなくもない。お茶はダージリンをポットに2杯。いいじゃないか。おうちリゾート、結構なこと。

 幸せも不幸もない。自分の心が不幸と思うか、幸せと思うか決める。それだけと、いつか読んだ本の言葉を思い出した。

 

 夕方。一昨日と同じ場所までウォーキングして、4つ葉のクローバーの採取にいそしむ。前回の経験から私も少し慣れてきて、3本アッという間に見つかった。集中力を養うのには、よいリハビリだといえそうである。

 わたしはこのまま持ち帰って本に挟むがNはクローバー探し🍀をよくするのかきちんと洗って、きれいに4つの葉を整えてから押し花にする。




出来上がったのがこのとおりだ。




 夕食は、神戸牛すき焼き。小鉢モノで大根おろしとちりめんじゃこあえ、いんげんのごまあえ。生野菜サラダ。わかめの味噌汁。


 夜。Nが東京から持参していた、なわとびで二重跳びを披露してくれた。

 お風呂上がりに、男の子がやるような腹筋が割れそうな「筋トレ」も。

 



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