月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

シネマと、本屋と。

2018-04-16 23:27:55 |  本とシネマと音楽と

4月6日(金曜日)晴れ

金曜日は、朝のうちに1本原稿を仕上げて提出し、午後からは大阪・西梅田のジュンク堂と茶屋町のジュンク堂をはしご。
気になっていた資料を探し、ついでに新刊の雑誌にも目を通した。

夕方。交通量は増え、喧噪の時間帯がやってくる。

私が会社勤めをしていた頃は、夕方のジュンク堂はサラリーマンやOLで座るところもないほどの混み具合で、人に推されながら本を選ぶというのが通常だった。
なのに、今では大型書店・ジュンク堂でさえ、本を探す人はポツリポツリ。活気がない。
書棚のレイアウトも大きく変わっていて、レジ前には誰でも手に取りやすくわかりやすい本ばかりが並び、専門書のコーナーにはアニメ本がきれいに陳列されていた。「活字ばなれ」というコトバを今さらのように実感する。

8時からはテアトル梅田で「ナチュラル・ウーマン」を観る。
痛いシネマだった。
哀しみを自分の内側に秘めてだまって黙々と闘う人の姿を、久々に目の当たりにした。
世間の常識は、おそろく人を傷つけるということも…。
オルランドの死により容赦ない差別や偏見を受けるマリーナは、女性として生きていく権利を胸に前を向いて歩くことを決意する。

「私はもう次のページを生きているのよ」という台詞が胸に響いた。

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